
タロットの起源と図像をたどるイタリア発のドキュメンタリーシリーズ『タロットに隠された物語 ― Tarocchi e Racconti ―』が、この秋、日本語字幕版として日本で展開されます。東京タロット美術館は、その日本語字幕監修を担当しました。
本作は、タロットの起源と図像を、歴史・芸術・思想・文化の視点からたどる全12話のシリーズです。専門家による解説とドラマパートを組み合わせながら、タロットがどのような時代背景の中で生まれ、そのイメージや意味がどのように形づくられてきたのかを描きます。
日本語字幕版は今後、オンライン視聴できる形で展開予定です。販売開始時期および視聴方法の詳細は、東京タロット美術館公式サイト・SNS等で順次お知らせします。
それに先駆け、2026年10月18日(日)の開館5周年イベント「ACROSS BORDERS」では第1話を上映。さらに11月22日(日)には、第1話・第2話の上映と、館長・佐藤元泰による講演を組み合わせた特別上映会を開催します。
東京タロット美術館は、タロットを「芸術・哲学・象徴をつなぐひとつの文化」と捉えてきました。本作の日本語字幕監修と上映を通して、占いの道具としてだけではない、タロットの歴史的・文化的な広がりを日本の視聴者へ紹介していきます。
『タロットに隠された物語 ― Tarocchi e Racconti ―』とは
『タロットに隠された物語 ― Tarocchi e Racconti ―』は、タロットの歴史と象徴をテーマとする、イタリア制作の全12話のドキュメンタリーシリーズです。
専門家へのインタビューとドラマパートを交差させながら、カードの起源、美術、宗教・哲学思想、ヨーロッパ社会における象徴表現などをたどります。
物語では、異なる時代に生きる4人の人物が「時の部屋」に集められ、謎めいた案内人パルシファルとともにタロットの起源を探究します。
そのドラマに、タロット史、美術史、象徴学などの専門家による解説が重なり、学術的な視点と物語表現の両方からタロットに迫ります。
第1話ではシリーズ全体の導入としてタロットの起源を扱い、第2話以降は、「大アルカナ」と呼ばれる22枚のカードを2枚ずつ取り上げ、その歴史や図像を掘り下げていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qfo5ir9ivOw
東京タロット美術館が日本語字幕監修を担う理由
東京タロット美術館は2021年の開館以来、タロットを芸術・哲学・象徴をつなぐ文化として捉え、その歴史的・芸術的・思想的な広がりを紹介してきました。
本作も、タロットを美術や思想、宗教、歴史の中で育まれてきた文化として描いており、こうした共通する視点が、東京タロット美術館が日本語字幕監修を担当することとなった大きな理由のひとつです。
作品が持つ専門性や文化的背景を損なうことなく、日本の視聴者へ届けるための監修を進めています。
『タロットに隠された物語 ― Tarocchi e Racconti ―』日本での上映イベント
2026年10月18日(日)、
東京タロット美術館の開館5周年イベント「ACROSS BORDERS」の最終日に、本作の第1話を上映します。
第1話では、「タロットはどこから来たのか」というシリーズ全体の問いを起点に、ミラノの宮廷やボローニャの工房、ペトラルカの『凱旋』などをたどりながら、タロットの初期の歴史を描きます。
当日は上映に加え、東京タロット美術館館長・佐藤元泰によるトーク、そして本作の監督であるレオナルド・ロヴァーニ氏からのビデオメッセージも予定しています。
2026年11月22日(日)には、東京タロット美術館にて、
第1話・第2話の特別上映会を開催します。
午前は『タロットに隠された物語』第1話・第2話を上映。午後は東京タロット美術館館長・佐藤元泰による講演「イタリア・ルネサンスから現代へ――タロットの変遷をたどる」を行います。
宮廷で楽しまれた遊戯用カードから、占いに用いられるカードへ。そして、美術、思想、神秘学、心理学、自己探究とも結びついていく歩みを、それぞれの時代の文化とともにたどります。
講演後には、参加者から寄せられた質問をもとに館長と語り合う「アフターダイアローグ」を開催。
映像、講演、対話、そして館内展示を通して、タロットの歴史と図像を立体的に体験できる一日です。

東京タロット美術館 開館5周年イベント「ACROSS BORDERS」
2026年10月15日(木)〜18日(日)
東京タロット美術館 開館5周年イベント「ACROSS BORDERS」
上記イベント期間中の第1話上映の詳細は
こちら
2026年11月22日(日)
第1話・第2話上映+館長講演『タロットに隠された物語』特別上映会
「イタリア・ルネサンスから現代へ 〜文化としてのタロット〜」
佐藤 元泰(Motoyasu Sato)
東京タロット美術館 館長・ニチユー株式会社代表取締役
獨協大学外国語学部卒業、青山学院大学大学院修了。
総合商社、外資系経営コンサルティング会社などを経て、事業再生コンサルティング会社を経営。大学講師、哲学対話ファシリテーター、自然療法家としても活動する。
家業であるニチユー株式会社を通じ、幼少期からタロットカードに囲まれて育つ。2021年、東京タロット美術館館長に就任。
現在は、タロットを芸術・哲学・象徴をつなぐ文化として捉え、人と自己、そして世界との対話をひらく活動を国内外で展開している。
「よく知っているもの」の中に、まだ知らない歴史がある
監督のLeonardo Rovani(レオナルド・ロヴァーニ)は、本作の出発点について次のように語っています。
「タロットは広く知られています。しかし、その歴史的な起源や、もともとどのような存在だったのかは、ほとんど知られていません。私がこのプロジェクトを始めたのは、『史料は実際に何を語っているのか』という一つの問いからでした。」
調査を進める中で、監督はタロットがルネサンス絵画や中世の図像、そして当時の人々が運命や秩序をどう考えていたかという世界全体と結びついていることに気づいたといいます。
さらに、作品に込めた思いについて、
「このシリーズで描きたかったのは、よく知っていると思っていたものの中に、まだ知らない世界を発見する喜びです。観客にも、見終わったあと、以前とは少し違う目でタロットを見てもらえたらと思っています。」と語っています。
レオナルド・ロヴァーニ監督について

Leonardo Rovani(レオナルド・ロヴァーニ)は、ローマを拠点に活動する映像作家。文化史を題材に、物語性を取り入れたドキュメンタリー作品を制作しています。
ローマ・インターナショナル・フィルム・スクールで演出・撮影を学び、現在はイタリアの制作会社 Cellini Art Fund S.p.A.(チェッリーニ・アート・ファンド)のディレクターを務めています。
『タロットに隠された物語 ― Tarocchi e Racconti ―』は自身初のシリーズ作品で、2026年にオーストリアのHISTORY International Film Festivalに選出されました。
多分野の専門家が参加
本作には、タロット史、象徴学、美術史、秘教史などの研究者・専門家が多数参加しています。
出演する専門家には、文化協会「Le Tarot(ル・タロ)」会長で象徴史研究者のアンドレア・ヴィターリ(Andrea Vitali)、秘教美術史の研究者ジョルダーノ・ベルティ(Giordano Berti)、インターナショナル・タロット・ミュージアム共同館長のモレナ・ポルトロニエリ(Morena Poltronieri)、エルネスト・ファツィオーリ(Ernesto Fazioli)、美術史家シルヴァーノ・ヴィンチェティ(Silvano Vinceti)らが名を連ねます。
専門家へのインタビューは、ファエンツァのマンフレディ宮殿、スカンディアーノのサンタ・マリア・アッスンタ教会、リオラのインターナショナル・タロット・ミュージアムなど、作品のテーマと歴史的・文化的に深く関わる場所で撮影されています。
日本語字幕版の視聴について
日本語字幕版の公開・販売開始時期および視聴方法については、東京タロット美術館公式サイト・SNSなどで順次お知らせします。
東京タロット美術館公式ウェブサイト
東京タロット美術館Instagram
東京タロット美術館X
『タロットに隠された物語 ― Tarocchi e Racconti ―』作品概要
作品名:『タロットに隠された物語 ― Tarocchi e Racconti ―』
原題:Tarocchi e Racconti (Tales of Tarot)
形式:全12話・全312分
ジャンル:ドキュフィクション(ドキュメンタリー+ドラマ)
原案:Sasha Ozornin(サーシャ・オゾルニン)
監督:Leonardo Rovani(レオナルド・ロヴァーニ)
撮影監督:Luca Ranzato(ルカ・ランザート)
制作国:イタリア
完成年:2025年
制作:Cellini Art Fund S.p.A. (チェッリーニ・アート・ファンド)
東京タロット美術館について
東京タロット美術館は、2021年に東京・浅草橋に開館したタロット専門の美術館です。タロットを、芸術・哲学・象徴をつなぐひとつの文化として捉え、「自己との対話」「世界との対話」をテーマに活動しています。
館内では、約5,000種類のコレクションをもとに、常時約500種類のタロットカードを展示販売するほか、実際にカードに触れることのできるスペース、関連書籍を揃えたライブラリースペースを設置。
国内外の研究者や作家、講師を招いた講演、ワークショップ、イベントなどを通して、タロットが持つ歴史的・芸術的・思想的な広がりを伝えています。
【所在地】東京都台東区柳橋2-4-2 6階
【URL】
https://www.tokyo-tarot-museum.art/
事前予約制
ご来館予約はこちら
運営会社:ニチユー株式会社について
ニチユー株式会社は、1946年に日本遊戯玩具株式会社として創業し、2026年に創業80周年を迎えます。
1974年には、日本で初めてタロットカードの本格的な輸入販売を開始し、現在では、タロット約5,000種、トランプ約5,000種を保有しています。
全国各地の書店で、カードの展示販売フェア「タロット・オラクルの世界展」「トランプの世界展」を随時開催するほか、直営オンラインショップ「PENTACLE(ペンタクル)」を運営。長年培ってきた知見をもとに、タロットカードやオラクルカードをはじめとするオリジナルカードの企画・制作にも取り組み、国内外へ発信しています。
また、カード文化に関わるアーティストや作家の紹介・支援を通して、その魅力や文化的価値を伝える活動も行っています。
2021年には「東京タロット美術館」を設立し、2022年にはミュージアムカフェ
「CAFE Tarot(カフェタロー)」をオープン。カードの販売・制作にとどまらず、展示、学び、交流の場づくりを通して、タロットをはじめとするカード文化のさまざまな魅力を紹介しています。
◇
「タロット・オラクルの世界展」「トランプの世界展」
◇直営オンラインショップ
PENTACLE(ペンタクル)

ニチユー株式会社
会社概要
会社名:ニチユー株式会社
所在地:東京都台東区柳橋2-4-2 5階
代表者:佐藤元泰
創業:1946年
事業内容:施設運営、企画・出版、輸出入、卸売、小売、コンサルティング事業
公式サイト:
https://www.nichiyu.net/