パルコミュージアム(渋谷パルコ・パート3、TEL 03-3477-5873)で開催されている「THUNDERBIRDS in JAPAN(サンダーバード イン ジャパン)!!」の会場で11月23日午後、サンダーバード研究家らによるトークイベントが開催された。
同展は、1966年にNHKで放映が始まったサンダーバード日本上陸40周年を記念したもので、トークイベントではサンダーバード研究家で知られる伊藤秀明さんと、アニメデザイナーでもある柿沼秀樹さんが約1時間に渡ってサンダーバードの魅力を語った。
冒頭、「サンダーバードは何故か4年に一度ブームがやってくる」と話していた伊藤さんは、放送開始の1966年(昭和41年)を「1月から『ウルトラQ』が始まり、4月から『サンダーバード』、7月には『マグマ大使』が始まり、その2週間遅れで『ウルトラマン』が始まった。ビデオがなかったこの時代、放送日が集中する日曜の夜はお祭り騒ぎだった」と振り返る。また、サンダーバードの制作費についても触れ、サンダーバードの1話の制作費が約2,000万円だったことを披露し、当時の国内の特撮制作費の約4倍、アニメの約10倍程度をかけていたという。柿沼さんは「とにかくシナリオがしっかりしているのがサンダーバードの魅力。シーンごとにセットを作り撮影していく部分では映画と同じ。演者が人から人形に変わっただけで手間は映画と同じ」とも話していた。
会場では、時代背景の紹介とともに当時発売された玩具など貴重なコレクションを紹介する。また、物語の舞台となる「2065年」の世界を表現したコーナーでは、トレーシー一家のリビングを再現しほか、キャラクターのファッションも併せて紹介している。会場ではそのほか、同展の開催を記念して小松崎画伯による箱絵が使われ、12月から発売されるプラモデル「サンダーバード2号&4号」(アオシマ、2,520円)の先行販売も行っている。入場料は一般=500円ほか。12月4日まで。