英国発のSF人形劇で、今なお根強いファンを持つ「サンダーバード」の日本上陸40周年を記念した大規模展覧会「THUNDERBIRDS in JAPAN(サンダーバード イン ジャパン)!!」が11月10日、渋谷「パルコミュージアム」(渋谷パルコ・パート3、TEL 03-3477-5873)で始まる。
サンダーバードが「日本上陸」を果たしたのは、ビートルズ来日と同年の1966年、NHKで放映が始まった4月10日。上陸の前年、放映を開始していた英国ではすでに、一大ブームを巻き起こしていた。高度な特撮技術で描かれた近未来で繰り広げられる救助劇は、日本でも幅広い世代の支持を得て瞬く間にブームに。ファッションやメカデザインなどのビジュアル評価も高く、その後の特撮作品にも多大な影響を与えたとされる。
上陸40周年を記念して行われる同展では、上陸当初の日本の時代背景、著名人のメッセージなどを通じて、同作の世界観を改めて感じることができる「仕掛け」を会場随所に散りばめた。
「THUNDERBIRDS in JAPAN,1966」と題されたコーナーには、畳に電化製品を置いた昭和の「茶の間」が出現。時代背景の紹介とともに、当時発売された玩具など貴重なコレクションを紹介する。また、物語の舞台となる「2065年」の世界を表現したコーナーでは、トレーシー一家のリビングを再現したモダンな空間で「茶の間」との対比も楽しめるほか、劇中に出てくるスーパーメカの数々を展示。60年代~70年代のエッセンスが詰まったキャラクターのファッションも併せて紹介する。
アニバーサリーメッセージでは、同作の生みの親で、プロデューサーのジェリー・アンダーソンさんや、宇宙飛行士の野口惣一さんらがコメントを寄せた。「資料館」では、歴史パネルと関連書籍を一堂に展示。超高速ロケット航空機「サンダーバード(TB)1号」などのメカが、実際に存在した場合の設計図や数字データを紹介する「マニア向け」コーナーも開設する。会場では、先行品、会場限定品などの各種グッズも販売。入場料は一般=500円ほか。12月4日まで。
TM and ©1964,1999 and 2006 ITC Entertainment Group Limited.
THUNDERBIRDS is a Gerry Anderson Production.
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