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東横線旧渋谷駅跡地「渋谷ストリーム」9月開業へ 商業ゾーン30店舗発表

地上35階建ての「渋谷ストリーム」外観(写真中央奥)

地上35階建ての「渋谷ストリーム」外観(写真中央奥)

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 東急東横線旧渋谷駅ホーム・線路跡地を活用した大規模複合施設「渋谷ストリーム(SHIBUYA STREAM)」(渋谷区渋谷3)の開業日が、9月13日に決まった。

「渋谷ストリーム」の全体コンセプトを体現する2階

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 渋谷ストリームは、東急電鉄と東横線隣接街区の権利者が主体となり進める再開発プロジェクト。敷地面積は約7100平方メートルで、地上35階・地下4階、高さ約180メートルの高層ビル内の下層部には商業施設を整備。中層階(4階・9階~13階)には「エクセルホテル東急」が入るほか、上層部のオフィスには2019年度にグーグル日本法人が移転することも決まっている。隣接する7階建ての別棟にはホール(6階・7階、約220平方メートル、スタンディングで約700人収容)も整備する。

 併せて1階~3階の商業ゾーンのテナントも決定。コンセプトは、「渋谷流=シブヤ・カスタム」が集まる商業空間で、「自分基準」でカスタマイズやアレンジをする大人をターゲットに据える。日本初上陸が1店舗、新業態が13店舗、都内・渋谷エリア初出店が7店舗、計30店舗の飲食店が出店する。

 渋谷川沿いで広場とつながる1階(約100坪、5店舗)のテーマは、川沿いの広がりを感じさせる「Riverside Market」。都内初出店となる大阪のメキシカン料理「墨国回転鶏料理(ボッコクカイテントリリョウリ)」はカジュアルなメキシカンを提供。原宿のハンバーガー店「THE GREAT BURGER STAND」も出店するほか、THINK GREEN PRODUCE(以下TGP、神宮前6)の新ブランド「GH ETHNICA(ジーエイチ エスニカ)」も初出店。「カリフォルニア×エスニック」をテーマに、タパスやサンドイッチなど多国籍料理やビールを「ストリート・バル」風の店内で提供する

 1階はほかに、都内初出店となる名古屋の「フレンチおでん」専門店「ビストロ るぅぱん SAKABA&CAFE」、原宿・竹下通りにも出店するレモネード専門店「LEMONADE by Lemonica(レモネード by レモニカ)」が店を構える。

 国道246号線を横断するデッキと接続する貫通通路に面し、施設全体のコンセプトを「体現する」フロアとなる2階(約450坪、15店舗)のテーマは、「Shibuya Custom Street」。フランスパン専門店「メゾンカイザー」を手掛ける木村周一郎さんによる共に新業態の「MEAT TAVERN煮込みや四兵衛」「BaKING SHU」や、フルオープンキッチンでフレンチをタパスサイズで楽しむ「bar á vin croisée(バール ア ヴァン クロワゼ)」、護国寺に本店を持つ一等米おにぎりブランド「ぼんたぼんた」の新業態「かつおとぼんた」などが集積。

 新業態・新ブランドはほかに、タイ料理店「スパイス リップ」や和食レストラン「酢重正之 INDIGO」、イタリアン大衆酒場「Ptalo」をはじめ、デリを選んで焼き上げる「CITYSHOP PIZZA」、中目黒の焼き肉店「Beef Kitchen」の新店「CHICKEN KITCHEN」が登場する。総菜をメインに提供する「Precce SHIBUYA DELI MARKET(プレッセ シブヤ デリ マーケット)」も新業態となる。

 そのほか2階は、ベイクルーズ(渋谷2)が国内展開するロブスターロール専門店「LUKE’S LOBSTER」、南イタリアの伝統料理を提供する「ANTICA FORNERIA by ELIO」、施設初出店となる恵比寿創業の家庭料理店「土鍋炊ごはん なかよし」、約100席を用意する「スターバックス コーヒー」(年内オープン予定)、「DEAN&DELUCA CAFE」が出店する。

 3階(約370坪、9店舗)のテーマは、「Shibuya Court」。吹き抜けに面した区画には、トランジットジェネラルオフィス(港区南青山3)がプロデュースするバルセロナ発のパエリアを提供するシーフードレストラン「XIRINGUITO Escriba(チリンギート エスクリバ)」が日本初上陸する。新業態は、日本料理店「圓 弁柄」と鉄板で焼き上げる串焼き料理店「鐡板台所」。

 江戸前ずし「SUSHI TOKYO TEN,」と横浜中華街に本店を構える「大連餃子基地 DALIAN」、世界のクラフトビールをそろえる「クラフトビールタップ」が、共に渋谷エリア初出店。ほかに、炉端焼きなどを提供する「なかめのてっぺん」が旗艦店、恵比寿の串揚げ専門店「串亭」が広域渋谷圏から出店する。

 4階には、年内をめど「(仮称)サイクルカフェ&多目的広場」を開く。自転車通勤のサポートや交流の場を目指すサイクルカフェをはじめ、早朝や夜間に気軽に運動できる多目的広場も設ける。

 官民連携で再生される渋谷川に面したグランドフロアには、2つの広場が誕生。大階段と稲荷橋に面する広場は渋谷駅南側エリアの玄関口として渋谷川を見渡せるほか、各種イベントやプロモーションなどを実施する予定。金王橋に面する広場は、マルシェやビアガーデン、地元のお祭りなどを想定し、水辺の空間を提供するという。

 東急電鉄では、2012年4月に駅東口に開業した「渋谷ヒカリエ」をはじめ、昨年4月に開業したキャットストリート沿いの複合施設「渋谷キャスト」、渋谷ストリームからつながる渋谷川沿い遊歩道の先に位置する「渋谷代官山Rプロジェクト」など、一連の大規模再開発で世界に発信できる「エンタテイメントシティSHIBUYA」の実現を目指すとしている。来年以降も、南平台プロジェクト、渋谷スクランブルスクエア東棟、道玄坂一丁目駅前地区および渋谷駅桜丘口地区などの開業が続く。

 東急東横線渋谷駅~代官山駅間の線路跡地で開発が進む「渋谷代官山Rプロジェクト」の名称は、「渋谷ブリッジ(SHIBUYA BRIDGE)」に決定した。

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