広告企画

広告版アマゾン目指す! 「BIZPA(ビズパ)」の実力

「7割以上が10万円以下」、看板広告から紙媒体まで約2万媒体から広告が探せる!

提供:BIZPA 制作:シブヤ経済新聞編集部

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マスメディアから街なかの看板広告、デジタルサイネージ、フリーペーパー、交通広告など、全国の広告約2万媒体を集約する広告プラットフォーム「BIZPA(ビズパ)」をご存知だろうか?

「広告代理店にお願いするほどの予算がない」「新たな集客方法を検討したいが知見やノウハウがない」などの理由から、思うようなプロモーション施策ができていない中小企業やスタートアップ企業は案外多い。いかに素晴らしいプロダクトやサービスをローンチしても、利用者や購買者に届かなければ意味がない。本来、事業立ち上げ期の企業ほど幸先の良いスタートを切るため、集客法やプロモーションをしっかりと考えていく必要がある。そんな知識がない、予算がないという中小企業やスタートアップ企業の間で、じわじわと支持を集めているのが「ビズパ」だ。広告代理店を介さず、広告探しの検索・比較から注文まで、ウェブ上で全て完結できるという「ビズパ」とは、一体どんなサービスなのだろう。

低予算からスタートできる、「広告主」と「媒体」が繋がる新しい世界を築く

広告というと、「値段が高いんでしょ!」と考えている人が多いかもしれません。広告には主に、ウェブ上で掲載されるオンライン広告とウェブを介さないオフライン広告の2つがある。また、オンライン広告の中でも、リスティング広告やディスプレイ広告、バナー広告など、様々な種類があるし、オフライン広告もテレビ・新聞・雑誌・フリーペーパーなど、多岐にわたる。広告と一口に言っても様々な種類があり、全てが高いわけではない。

また、オンライン広告は媒体データを活用したターゲティングの設定が可能だったり、配信データを取得できるため効果測定がしやすいといったメリットがある。一方、オフライン広告は、エリアターゲティングがしやすく、不特定多数の人に見られるといったメリットがあり、企業は自社の目的に合わせて広告の手段を選択している。

オンライン広告が台頭する中で、アナログな「オフライン広告」は縮小市場じゃないの、と思われている人がいるかもしれないが、電通発表による「2021年の広告費」調査よれば、コロナ禍でやや減少傾向とはいえ、オフライン広告費は約4兆9,000億円の規模を誇る市場を持ち、需要は変わらず高い。ネット時代になぜ? という疑問が生じるが、こうした背景には、通勤や通学時など日頃の生活圏の中で、屋外や店頭、駅構内などの看板やデジタルサイネージに触れる機会が案外多いこと。さらにその屋外広告を見たのをきっかけとして、スマートフォンからネット検索してアクションにつながるケースも少なくなく、ネット時代だからこそ、ローカルや街メディアをはじめとする「オフライン広告」が担う役割が増しているともいえる。

「広告の聖地」である渋谷の街。駅周辺には大型のデジタルサイネージや看板広告など、数多くの「オフライン広告」が目立つ。

ニーズが高まる一方で、オフライン広告が抱える問題も顕在化する。例えば、ビル屋上や壁面に設置されている「看板広告」を考えてみれば、看板広告は日本全国に散在しているため、その情報を一元管理したデータベースが今までなかったこと。さらに看板広告ごとに媒体資料に記載されているフォーマットや内容がまちまちで比較検討しにくいなど、アナログならではの課題もある。仮に広告主が自ら情報収集し1件1件問い合わせをしながら、資料請求や在庫確認、見積もり依頼をしたとしても、かなりの時間と労力がかかるのは容易に想像がつく。通常、各社に最適な媒体に関する情報収集は広告代理店が担っているが、前述の通り、時間と労力がかかるため、価格が安い媒体を提案すると代理店は損をしてしまう。結果として、多くの低価格の広告媒体は、広告主に提案されないまま、埋もれてしまっているのが実情だ。ビズパが「オフライン広告」の掲載に力を入れる一番の理由は、まさにそこにある。

株式会社ビズパのビジネス推進部・加藤誠也さん。大手食品メーカーで営業職を経験後、ビズパ創業メンバーとして入社。掲載媒体のサポート、クライアント向けのメディアプランニングなどを担当する。

株式会社ビズパのビジネス推進部・加藤誠也さんに話を聞いた。

「例えば、あの看板広告に広告を出したいと思っても、どの業者が扱っているのか探すのも大変。少し笑い話のような事例になりますが、クライアントが大手広告代理店に看板広告を依頼したら、その代理店も看板に関する情報を持っていないため、他の代理店、さらに他の代理店と間に入る代理店が数社に渡り、結果的に定価の10倍、20倍近くになるケースもあったりするようです(笑)。広告業界のコスト構造上の問題ではありますが、価格相場が可視化されず適正価格が不明瞭な部分もあります。マージンが安くて大手広告代理店が扱えないような広告も含めて、私たちは全ての情報をオープンにしていきたい。事実、ビズパに掲載する情報の70%以上が『10万円以下』の低価格商品で、低予算でも出せる広告があることをもっと多くの企業の方に知ってもらいたい思っています」。

ビズパが目指すのは、中小・スタートアップ企業が自分たちの力だけで最適な集客戦略を実行できる環境をつくること。そのために、今まで提案されてこなかった低価格の広告商品を広く流通させて、互いに求め合う「広告主」と「広告媒体」をマッチングさせる。要するにネットを通じて、広告主と媒体がダイレクトにつながる新しい世界を構築しようとしているのだ。全国に散らばる情報を集約することは決して容易なことではないが、だからこそデータベース化することに価値があるともいえる。

次に「ビズパ」を運営する株式会社ビズパがどんな会社であるのか、さらに創業の経緯を見ていこう。

創業から4年で、約2万媒体を扱う「広告プラットフォーム」に急成長

株式会社ビズパは2018(平成30)年12月、代表取締役CEO・石井俊之氏が創業する。石井氏のバックグラウンドを見てみると、2000(平成12)年に過剰在庫品を取扱う企業間取引サイト「オンライン激安問屋」を運営するラクーンの創業メンバーとして入社。その後、同社の副社長に就任し、2016(平成28)年の東証一部上場まで導いた実績を持つ人物である。「BtoBマーケットプレイス事業」を成功させた経験を基に、「過剰在庫のマッチング」から「広告在庫のマッチング」へと業界は異なるものの、今まで培ったBtoB領域の延長線上にあるノウハウを生かした確度の高い独立といえるだろう。

オレンジ色のキーカラーが象徴的なウェブ「BIZPA」トップページのイメージ

創業翌年の2019年11月に「ビズパ」べータ版、2020年8月には正式版のリリースを開始。僅か4年目のスタートアップ企業にも関わらず、現在、広告の取り扱い媒体数は、約2万を数える。マスメディアやオンライン広告のほか、屋外看板やデジタルサイネージ、フリーペーパー、交通広告など全国のプロモーションメディアを広くカバーする「広告プラットフォーム」へと成長を遂げている。

人気の理由は、広告の知識がなくても直観的に使えるインターフェイスにある。「エリア(都道府県、路線、最寄駅など)から探す」「地図(Googleマップ)から探す」「予算から探す」「ターゲット(富裕層、シニア、ママなど)から探す」「媒体の種類から探す」など、シンプルな条件で全国の広告媒体の情報を一括で検索することが可能だ。

ターゲットや都道府県、鉄道沿線などから広告絞込みが容易にできる。

会社名、個人名、メールアドレスなど、初期の会員登録は必要となるが、ここまでの利用は全て無料で使える。さらに検索結果から「詳細をチェック」ボタンを押すと、商品特徴や価格、属性データ(グラフ)など詳細情報の閲覧のほか、見本誌・媒体資料などをダウンロードすることも可能だ。今すぐに広告出稿する予定がないとしても、便利な広告情報収集ツールとして気軽に使ってみることができるはずだ。

さらに次なるステップとして、実際に広告を出したいと思ったら、リストアップした広告媒体から有力候補をいくつか絞込み、「詳細チェック」をクリックして資料請求や見積もり依頼などの工程へと進めるだけ。従来であれば、代理店担当者が介在する工程であるが、発注に至るまでの作業が、基本的にウェブ上で完結する。もちろん広告知識や経験のない企業担当者に対しては、「メディアプランサポート(お問い合わせ)」機能もあり、広告に関する困り事から広告プランの提案に至るまで、経験豊富なビズパ担当者がメールやオンラインで対応してくれる(相談は全て無料)。まさに広告初心者を対象とした「至れり尽くせりなサービス」といえる。

渋谷駅近くで「予算10万円」で広告が出せるか!?

渋谷の街で、広告出稿すると仮定して、実際にビズパを使って「広告探し」をしてみたい。まず、検索条件を「エリア:渋谷駅」とすると、検索結果は「374件」表示される。ちなみに最も高い広告メニューは、JR渋谷駅のほぼ全ての階段壁面に駅ポスターを掲出し、さらにハチ公口階段壁面の全てを全面ラッピングするという、かなりインパクトの大きいパッケージプラン。料金は、なんと9,200万円~と驚きの金額だ。渋谷駅周辺といえば、日本全国の中でも有数の繁華街で、数千万円台の広告枠もざらにあることだろう。

「高額商品は手が出ない」という企業も多い思うので、条件を一気に下げて「予算:10万円以下」で絞り込んでみたい。果たして渋谷駅周辺で10万円で広告媒体が見つかるのだろうか?

「渋谷駅」「10万円未満」の条件でマップ検索した検索結果。広告商品別に色分けされたピンが表示される。

検索結果に「89件」がヒット。最低広告料金は、駅近くのインターネットカフェ・漫画喫茶ブース内の広告POPで「1200円~」だった。大学生から30代をターゲットとし、ブース内にPC端末が設置されているため、仮にシブヤ経済新聞のPOP広告を掲出したとすれば、その場でウェブサイトへ誘引させることもできそうだ。低料金の割にかなり効果的な広告媒体の一つといえる。

渋谷の街中のデジタルサイネージ広告の出稿イメージ

続いて、渋谷駅や街なかの広告を探してみよう。道玄坂や渋谷センター街などの店頭に設置されている「デジタルサイネージ(約50インチ)」で「3600円~/月」。東京メトロや京王井の頭線・渋谷駅の駅貼りポスターはB2サイズで16,500円/7日間、B0サイズで66,000円/7日間と思ったよりも安い。では1日30万人以上の通行量がある「渋谷スクランブル交差点」に面した巨大なデジタルサイネージはどうだろうか。検索してみたところ、15秒CMを1時間あたり2回の頻度で1日放映して「98,000円」だった。たった1日のみではあるが、予算10万円でCMを渋谷駅前で流すことができることが分かった。もちろん放映料金のみのため、実際に出稿する場合は15秒CMの動画制作費も考えなくてはならないのだが……。

渋谷スクランブル交差点の面した大型ビジョン群。1日のみであれば、予算10万円でも出稿ができるものもある。

そのほか、渋谷駅周辺でおすすめなのが、「消火栓広告」と「電柱広告」である。たとえば、宮益坂近くの消火栓広告で「80,000円/年」、松濤エリアの電柱広告で「59,200円/年」と年間契約にもかかわらず、リーズナブルな価格設定で好感が持てる。

渋谷駅周辺の「電柱広告・消火栓広告」を検索した結果

ただし、電柱広告の場合は、歩行者や地域の方への道案内を前提としているため、店舗を持つショップや飲食店などやや業種が絞られてしまう。さらに低価格で年契約のため、人気が高く、更新を続ける企業も多く、広告スペースの空きが出にくいという欠点もある。もし渋谷エリアで消火栓や電柱広告に空きを見つけたら、狙い目といえるだろう。

消火栓広告の掲載イメージ。QRコード付きで掲載すれば、ウェブサイトへの誘導もしやすい。

ビズパでは「電柱広告・消火栓広告」探しのプラットフォームを、通常の広告検索とは異なる「特設サイト」を設けて展開している。住所や地図上(Googleマップ)から簡単に「消火栓」や「電柱」の位置を検索でき、仕様や料金、設置場所の写真などもチェックできる。仮に遠方で現場に足を運べないとしても、広告出稿を検討するのに十分な情報がウェブにそろっているのは便利だ。

地方自治体のネーミングライツや、若手ダンサーのスポンサー広告も

通常の広告のほか、ビズパではユニークな広告媒体も数多くそろえている。例えば、東京駅周辺の大規模再開発「東京駅前常盤橋プロジェクト」の工事仮囲いパネルの「ラッピング広告(既に広告販売は終了)」や、スポーツチームのスポンサー・協賛広告など、同社が独自開発した広告企画を含め、いわゆる通常の広告媒体とは異なる商品も数多く掲載されている。

「大宮アルディージャ」の検索結果。オフィシャルチームバス車体広告や、メインスタンド通路壁面広告、ゴール時連動のデジタルサイネージなど、様々な広告が商品化されている。

従来、ネーミングライツや協賛は、自治体やプロスポーツチームの担当者が、苦戦しながら地道に地元企業に広告営業を進めているケースが多いが、「広告プラットフォーム」に公開することで情報が広く告知されるという媒体側の営業メリットも大きい。間口を広げることで、今まで営業が及ばなかった企業や地元以外のエリアからも、オファーを受ける可能性がぐっと広がる。

また広告トレンドとして目立つのは、「人」を広告媒体とする商品だ。たとえば、SNSのフォロワー数が多いTikToker、チャンネル登録者数を多く抱えるYouTuberなど、インフルエンサーを使った広告プランの掲載が増えている。さらに最近、まだ有名ではないが、世界大会での優勝経験もある「将来有望な若手ダンサーを応援する」スポンサー広告の掲載も始めたという。集客やプロモ―ション目的ではないが、キラリと光る将来性を秘めた成長株を青田買いするもので、チャレンジする若者を応援したい、社会貢献活動の一環として支援したい企業に向けたプランだという。

ここで紹介する情報はごく一部であるが、続々と新しい広告媒体が毎日アップデートされているため、定期的にビズパをのぞくだけでも面白いし、広告トレンドの勉強にもなる。企業広報やPR、マーケティング担当者は、会員登録だけでもしておくことをおすすめする。

5年以内に全国の広告媒体すべてを網羅する!

今後のビズパの目標や、これからアップデートしてきたい機能やサービス等をどう考えているのだろうか。

「私たちの目標は、5年以内に約30万媒体と言われている日本全国の広告すべてを網羅することです。もちろんそのためには課題もあり、もっと利用者に使いやすいウェブサイトのデザインや検索カテゴリーなどの見直しが必要です。さらにお客様の中には『広告クリエイティブや入稿データの制作サポートを依頼したい』という要望も結構多く、そうしたサービスの拡充も検討を進めているところです」

近々の目標は、全国の広告を全てウェブ上で取り扱いできるようにすること。いわば、「広告版のアマゾン」のようなマーケットプレイスを目指そうとしているという。

加藤さんは大の広告マニアで、渋谷の街などに掲出されている広告をリサーチする「広告巡礼」を毎日行っているという。オウンドメディア「広告ラボ」の編集長として、気になる広告や話題となっている広告を紹介している。

最後に加藤さんは「『予算がない』 『誰に相談すればいいの?』など、広告初心者にぜひビズパを使ってもらいたい。まずは金額の安いものから小さく始めて、効果があったら大きく拡大してもらえればと思います。仮に今すぐに広告を打つ予定がなくても、マーケティングに役立つヒントが多々ありますので、まずは会員登録してみてください。利用料は一切かかりませんので(笑)。広告を探すことに時間をかけず、どちらかといえばクリエイティブを考えることに時間を作ってもらいたい。そして、ビズパのサービスを活用し、貴社の集客やプロモーションにドライブをかけてもらいたい」と利用を呼び掛ける。

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