渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)9階ホールなどで3月17日、「Mercedes-Benz Fashion Week TOKYO(メルセデス ベンツ・ファッション・ウィーク東京、以下MBFW)2014-15A/W」が開幕した。主催は日本ファッション・ウィーク推進機構(渋谷3)。
2005年に日本のファッション・ビジネスの国際競争力強化を図る目的で始まったファッションイベント「東京発 日本ファッション・ウィーク」が前身。毎年3月と10月の2回開催で、2011秋から冠スポンサーにメルセデス・ベンツを迎えている。2013年春夏シーズンから同施設に拠点を移し、メルセデス・ベンツのブランド発信基地「メルセデス・ベンツ・コネクション」(港区)も公式会場として展開している。今回は海外8ブランドを含む計45ブランドが参加する。
当日行われたオープニングセレモニーには、松島みどり経済産業副大臣や桑原敏武渋谷区長らが参加。三宅正彦理事長は「ファッションを盛り上げることは日本の元気につながる。世界でオンリーワンのファッションイベントになることを目指す」とあいさつ。桑原区長は「(ファッションが)渋谷から世界に発信され、この事業でファッションの関心を高めることができれば」とも。その後、参加者はテープカットを行った。
ショーのオープニングを飾ったのは、タイ発「Sretsis(スレトシス)」。ブランド名は「Sisters=姉妹」を逆から読んで命名。2002年、3姉妹の次女ピム・スクハフタさんがブランドを立ち上げ、三女のマティーナさんがアクセサリーラインを手掛けている。長女クライさんはブランドのマーケティングを担当。日本国内では2010年から取り扱いがある。
2014年秋冬コレクションのコンセプトは、「会員制紳士クラブが女性専用になったらどうなるのか」を表現した「THE CURIOUS CLUB OF GNTLEWOMEN」。「紳士クラブの古典的アイテム」であるカーネーションをキーモチーフに、花びらをイメージしたフリルやプリント、コサージュを取り入れた。この日のランウェーにはモデルの水原希子さんと、同じくモデルで妹の佑果さんが登場。カーネーションプリントのフェイクファーを合わせたバカージャケットや、本革襟タキシードにカーネーションフリルのドレスのスタイルなどを提案した。
ショーには、ベージュとピンクのレースを基調にした同ブランドのワンピースを着た女優の仲里依紗さんが来場。ショー終了後、「音楽など演出全てがパーフェクトで、素晴らしくかわいかった」と話した。
「日本が大好き」というピムさん。MBFWTに初参加し「とても幸せ」と話し、「日本は、お客さんなりに当ブランドの洋服を着こなしてくれていてうれしいし、コレクションの勉強にもなる。洋服を販売するだけではブランドの世界観は伝わらないので、ショーでメッセージを伝えたいと思った」と振り返る。
ショーは基本招待制のため、一般は入場できないものがほとんど。今月22日まで。