渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)は1月27日、外国人を対象にした来店・買い上げ促進企画「WELCOME TO SHIBUYA PARCO」を始めた。
日本政府観光局(JNTO)によると、昨年の訪日外国人旅行客は約1036万4000人と、統計を開始した1964(昭和39)年以来過去最高を記録。同店にも外国人の来店が増えており、昨年末から英語・中国語(北京語)・韓国語に対応する電話通訳サービスの導入(3月31日まで)や、ショップスタッフを対象にした英会話接客研修など、外国人対応を強化している。
館内のショップでは現在、53店舗が、1万1円以上の購入客はパスポート提示で免税になるサービスを実施。2011年12月から中国のデビットカード「銀聯(ぎんれん)カード」決済を導入(現在約40店舗)しているが、同カードの昨年の年間取扱額は前年比175%と顕著に伸びている。
そうした中、同店が昨年行ったアンケートで外国人来店客の出身地は、香港=50%、タイ=19%、韓国=10%、台湾=8%、中国=5%とアジアが大半を占めた。今年は「特に中国圏の訪日が増える」旧正月に焦点を当て促進企画を実施する。
期間中はパスポート提示で、館内約60店舗では5%~20%引きで商品を購入でき、12店舗ではノベルティー進呈などのサービスを受けることができる。パート1・1階インフォメーションカウンターでは、パスポートと館内のショップで商品を購入した際のレシートを提示した来店客には、ハローキティのリボンをかたどったペットボトル水を先着で進呈する。
パルコの自主編集ショップ「ミツカルストアby ワンスアマンス」では、香港のブロガーEVAさんとAMBERさんとコラボ。EVAさんとAMBERさんらが立ち上げたブランド「Dress N' Dazzle(ドレス&ダズル)」のドーナツウオッチ(5,985円)を販売(2月1日~同9日)。同1日・2日には2人が一日店長として来店し、写真撮影などに応じる。
今月31日~2月2日には館内の案内強化として、インフォメーションカウンターに英語を話すことができるスタッフ1人をコンシェルジュとして登用。加えて、2月1日には中国語を話すことができるスタッフも常駐させる。
営業時間は10時~21時(一部店舗により異なる)。2月11日まで(10日は休館)。