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表参道に工房併設革かばん店「ヘルツ」-創業40年機に本店新装

ショップと工房を併設した店内

ショップと工房を併設した店内

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 表参道に1月6日、工房を併設した革かばん店「HERZ(ヘルツ)本店」(渋谷区神宮前5、TEL 03-3406-1471)がオープンした。経営はヘルツ(同)。

作り手が作業する工房の様子

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 1973(昭和48)年創業で、昨年40周年を迎えた社。既存の工房が手狭になっていたことがきっかけに新工房を構想。創業時の本店同様、来店客からは作り手が、作り手からは利用者が見える店舗併設型にすることを決め、青山学院大学近くに出店していた本店と青山通り沿いに出店していた「Tom Dick & Harry」を1店舗に統合し新たな本店として開いた。

 店舗面積は、店舗=約100平方メートル、工房=約260平方メートルの計約360平方メートル。かばんの雰囲気に合わせ、「ぬくもりのある物」「自然な素材」を意識したという店内には手作りした木製の什器を配置。店舗からも「手作りを感じられる」ように仕上げたという。

 同ブランドのかばんは、「一生使える」をテーマに、タンナーと共同開発した、タンニンなめし・厚さ3.5ミリのオイルレザーを使い、野球のグローブなどでも用いられる太い糸と貼りで縫う。分業制ではなく、1人の作り手が裁断を除く工程の最初から最後までを担当し1つのかばんを作っている。

 取扱商品は、ビジネスバッグ(4万円~7万円ほど)、ショルダーバッグ(2万5,000円~6万円ほど)、リュックサック(3万5,000円~6万円ほど)、トートバッグ(2万5,000円~5万円ほど)、ランドセル(6万円ほど)などのかばんのほか、財布(1万~2万5,000円ほど)、名刺入れ・ペンケース・パスケース(3,000円~5,000円ほど)、ポーチ(5,000円~1万5,000円ほど)などの小物もそろえる。

 オープン後は20~50代と幅広く来店。男女比は6対4程度。同社広報担当の末吉隼人さんは「工房では本気でかばんを作っている。『今作っているのは自分のかばんかも』『あの人がこのかばんを作ったのか』など、かばんができるまでの工程も楽しんでいただきたい。かばんを通じて手作りの良さやものづくりの楽しさを感じていただける店でありたい」と意欲を見せる。

 「(創業以来)変わらず続けてきたのは、自分たちが良いと思えるものを作ること。(これらも)同じ姿勢で作り続けることと、そのままをお客さんに見ていただくことは大事にしていきたい」とも。

 営業時間は11時~19時。水曜定休。

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