渋谷パルコでみうらじゅんさん「いやげ物」展-2000点一堂に

自身が考案したキャラクター「山岳戦隊テングレンジャー」の着ぐるみとみうらじゅんさん

自身が考案したキャラクター「山岳戦隊テングレンジャー」の着ぐるみとみうらじゅんさん

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 渋谷パルコ・パート1(渋谷区宇田川町)3階の「パルコミュージアム」(TEL 03-3477-5873)で1月17日、「国宝みうらじゅん いやげ物展 in TOKYO」が始まる。

みうらさんが「これほどいらない物はない」と言った物は…

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 「いやげ物」とは、「いったい誰が買うんだろう?」という土産物を指す造語で、みうらさんが命名。同展では、みうらさんが日本各地はもとより東南アジアなど海外で購入した「いやげ物」約2000点を展示しているが、これでも所持品の半分ほどだという。

 場内では、2つ穴が開いた丸太などの上に小人のフィギュアが乗っている置物「二穴オヤジ」、眠った坊主をかたどった置物「甘えた坊主」、ミカンせいじんやバボちゃんなど顔に手足が付いているキャラクター「顔に手足」、動物や女の人などをかたどった栓抜き「ヘンヌキ」、「変すぎる」掛け軸「ヘンジク」、「フィギュ和(フィギュア)」など、みうらさんが命名した名称と併せて紹介。

 近年ブームとなっている「ゆるキャラ」のぬいぐるみは、ゆるキャラグッズが販売されていないころ、イベント会場などで置いてあったものを交渉して譲り受けた物ばかりだという。みうらさん自身に「てんぐブームが来た」時に作ったというオリジナルキャラクター「山岳戦隊 テングレンジャー」の着ぐるみを置く一角では、後楽園ゆうえんち内で開催したショーの映像も流す。

 25年ほど前から「いやげ物」を収集しているみうらさん。他人のために購入した土産では、「初めてできた彼女にクリアファイルをあげたら嫌がられた。彼女にとっては『いやげ物』だったんだな」いうエピソードも。

 「『割れたら嫌だな』とか、少しの間でも大切にしている時間が良い」と、購入した物は郵送せずに持ち帰るというが、「開けたらいらない物」と笑う。中には同じメーカーが生産していると思われる品もあるが、「あえて違う地で作られていると思い込んで買う。飽きるのが一番怖い」という。「あれほどいらないものはない」と紹介したのは、昨年、山形の高校でトークショーをした際にもらったという、みうらさんの名前が彫られた巨大将棋駒だった。

 今では何かを購入するために各地に足を運ぶこともあり、「(収集するのは)趣味じゃなくてクセであり使命。買わねばならないと思っている。この無駄な量が100年後民芸学になっていると思う」と話す。今後の課題については、「食べ物を残したいがパッケージだけになってしまう。そうすると『いやげ』じゃない」とも。

 場内のショップでは、みうらさんが描いた「いやげ物」のイラストをプリントしたTシャツ(3,990円)やオリジナルクリアファイル(368円)、滋賀発祥の看板「とび太くん」(7,035円)などを販売する。

 今月25日にはサイン会とトークショーを開く。詳細はホームページで確認できる。開催時間は10時~21時(最終日は18時まで、入場は閉場の30分前まで)。入場料は、一般=500円、学生=400円、小学生以下無料ほか。2月3日まで。

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