表参道・青山通り沿いのエイベックスビル(港区南青山3)が建て替えられることが決まった。
1980(昭和55)年に竣工した同ビル。エイベックス・グループ・ホールディングスは1995年から入居しているが、2002年に同ビルを取得し同年から「エイベックスビル」の名称で運用。2009年には、ビル前に横6メートルを超す大型ビジョン2基を設置した。同ビルにはグループ全社がオフィスを構えており、1923人が勤務している。
専門家による中長期の修繕費シミュレーションの結果、今後断続的に使用した場合、耐震改修工事費などの多額の修繕・改修費が発生することが判明したことや、現在のオフィスではデジタル技術の発達やセキュリティー面の強化などに対応できないことによる業務効率の低下など、問題が顕在化しているという。そのため、同ビルの解体を決め、ブランドイメージなどから建て替え後も自社で使うことを決めたという。
現在の敷地面積は5065.8平方メートル、建築面積は3241.7平方メートル、延べ床面積は地下3階~9階の12フロア計2万7122.12平方メートル。建て替え後は、敷地面積5088平方メートル、建築面積2140平方メートル、延べ床面積は地下2階~18階の20フロア計2万7825平方メートルになる。事業費は解体用費などを含め約143億円。
現在の計画では、来年10月に解体・新築工事に着手、2017年9月竣工。建て替え中の仮移転先は検討中で、来年8月~9月にかけて順次移転予定。地階の飲食店などのテナントに関しては現在協議中だという。