西武渋谷店モヴィーダ館（渋谷区宇田川町）6階・7階に11月29日、雑貨専門店「ロフト」の新業態「LOFT&（ロフトアンド）」がオープンする。経営はロフト（千代田区）。

生活雑貨の新たな可能性を探る7階「LOFT＆Creation」のイメージ

　他の業態やクリエーターとのコラボや新事業を通じて「未来のロフトとつながっている」という思いを込め命名した「＆（＝Ampersand）」。同店は、同社がこれまで積極的に取り組んでこなかったという自主企画商品開発に向けたインキュベーションの場とし、ラボラトリーの機能を併せ持つ。企業やショップ、クリエーターと商品を共同開発し、既存のロフトにも波及させていくという。

　マスプロダクト（量産品）を扱う既存のロフトに対し、ロフトアンドでは「ワンオフ（単品生産品）」「マスプロダクトのカスタマイズ」などの切り口で「『ここにしかない』生活雑貨の新たな可能性」を探る。店舗面積は6階と7階の２フロア計約660平方メートル。

　6階は「自然と暮らす、自然に暮らす」をテーマに、都市生活者にナチュラルな世界観を提案する「NatuLife」（＝Natural×Lifeの造語）フロア。インテリア雑貨、アウトドア雑貨を中心に、既存のロフトで展開する健康雑貨・家庭用品・バラエティー雑貨・食品をミックスしたライフスタイルを紹介する。

　同フロアでは、同日同館地下1階～5階に改装出店する無印良品の「Found MUJI」や、ロフトがセレクトしたテーブルウエアなどと一緒に提案する、アウトドア用品「SNOW PEAK」のファーニチャーやインテリア雑貨も扱う。ロフトのバイヤーが世界各国からセレクトしたライフスタイル雑貨をそろえる「Loft Selection」も展開。

　7階は生活雑貨の新たな可能性を探る「LOFT＆Creation」。「100円クリエーティブ」から命名した「HYACRE（ヒャックリ）」コーナーでは、世界中の個人・グループなどクリエーターが手掛ける、1,000円未満の低価格商品を扱う。

　クリエーターの作品などをブースごとに展示・販売する「LOFT & Market」コーナーでは、クリエーターが個々に監修する常設ブースと、期間限定ブースを設置。参加クリエーターは、糸井重里さんが主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」で展開する「ほぼ日ストア」や、さまざまな物にフェイクスイーツをデコレーションする作品で知られる渡辺おさむさん、ノルウェーのニットデザインンデュオ「アルネ＆カルロス」など。

　「Fablab Shibuya」の技術協力の下で展開するデジタルデザイン工房「＆Fab」には、レーザーカッターやUVプリンターなどのマシンを設置。マシンを利用体験できるほか、初心者向けのワークショップなど開催予定。売り場との間に壁など境目を作らないオープンな空間を目指す多目的空間「LOFT Forum」ではオープン時、富士山の麓でキノコの観察・撮影し続けているアーティスト鈴木安一郎さんの写真を展示。クリスマスにちなんだキノコショップなども開く予定。

　営業時間は10時～21時。