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ファッションブランド「ジュン オカモト」、代官山に直営路面店

デザイナーの岡本順さん

デザイナーの岡本順さん

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 代官山に11月1日、ファッションブランド「JUN OKAMOTO」の直営路面店(渋谷区代官山町)がオープンした。経営はAPLUI(熊本県)。

「キッチン」をコンセプトに仕上げた店内

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 デザイナー岡本順さんが手掛ける同ブランド。岡本さんは2002年に同ブランドを立ち上げ、パリを拠点に活動。2009/10秋冬コレクションからメンズラインをスタートし、2010年から東京に拠点を移す。2011年には同ブランドのパターンを使ったセミオーダーライン「wallflower by jun okamoto」を立ち上げ、同年、同ラインのショップを出身地の熊本にオープン。昨年5月から、パルコが展開するファッションに特化したコミュニティー型マイクロファンド「FIGHT FASHION FUND by PARCO」の支援を受けながら、活動の幅を広げている。

 インスタレーション含め東京コレクションに3回出展している同ブランド。これまで卸を中心に販売を行っていたため、ショーで披露したルックを一つの店舗でそろえることができなかった。「ショーをやるなら店もないと落としどころがない」と思っていた中、今年4月に初となる海外でのショーをシンガポールで行った際に、ショップの必要性をより強く感じたという。同時に「もっと世界を見たい」と思うようになり、海外のバイヤーらも訪れる東京に店を構えることで「またチャンスを得られるかもしれない」と考えた。

 岡本さん自身、恵比寿から代官山に抜ける坂が好きだったことから同エリアで物件を探した。店舗面積は13坪。内装は岡本さんの友人である創作家・長谷川直子さんと、長谷川さんから紹介を受けた建築家・谷尻誠さんが担当。洋服の、形や生地など組み合わせて作る工程が「料理みたい」であることなどから、「キッチン」をコンセプトに仕上げた。店内はグレー味のかかった白を貴重に、木目やタイルを取り入れる。随所に野菜などの絵や蛇口などの装飾も施した。

 JUN OKAMOTOのコレクションをフルラインアップする同店。コレクションは岡本さんが書く物語をテーマに発表しており、「イノセントなカラーとフェミニンなディテール」を施しているのが特徴。商品の中心価格帯は、アウター=3万円ほど~5万円ほど、ワンピース=2万円代~3万円代後半、メンズパンツ=2万円代ほか。セミオーダー用のパターンは常時20~30型を用意するほか、同店ではコレクションラインのパターンでも受け付ける予定。価格は、ワンピース=4万円台代~、ジャケット=5万円台代~などで、使う生地などにより変動する。

 同店限定商品として、かねてラインを展開していた障害を持った人たちが織る「さをり織り」を使ったクッション(7,350円または6,300円)や、ニューヨークのキャンドルブランド「LAND BY LAND」とコラボしたオリジナルの香りで、シナモンをベースにしたホットワインのような香りの「No216」(4,110円)をそろえる。

 「まずは商品がこれだけあるということを見てほしい」と話す岡本さん。セミオーダーを東京で展開するのは同店が初めということもあり、「買った時とはまた違う、作る喜び、楽しみを感じていただければ」とも。「僕自身、週に何度か店に来て、お客さんとコミュニケーションを取りながら成長していければ」と意欲を見せる。

 営業時間は12時~20時。

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