渋谷・宇田川町のミニシアター「アップリンク」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6825-5502)で10月19日、「うつ」をテーマにしたドキュメンタリー映画「マイク・ミルズのうつの話」が公開される。
うつ病患者の日本人5人の姿を追った同作。アメリカ人監督マイク・ミルズさんが、うつ病の広がりの要因に、製薬会社の「心の風邪をひいていませんか?」という広告キャンペーンがあると考え、その実態に迫るドキュメンタリーを作ろうと思い立ったことから製作。
ミルズさんは2006年、日本のうつ関係のチャットルームに同作「Does Your Soul Have A Cold?(原題:心の風邪をひいていますか?)」の製作企画書を送り出演者を募った。「抗うつ剤を飲んでいること」「日常生活をありのままに撮らせてくれること」を条件に撮影対象5人を選び、日本で密着取材を行い彼らの日常を捉えた。
1966年、カリフォルニア出身のミルズさん。高校卒業後、ニューヨークのアート・スクールに入学。グラフィック・アーティストとして活動するが、ジム・ジャームッシュ監督の影響から映画を撮り始める。1990年代末、友人だったスパイク・ジョーンズ監督とソフィア・コッポラ監督の紹介で、ローマン・コッポラ監督と製作会社を設立。CMやミュージシャンを題材にしたドキュメンタリーを手掛け、2005年「サムサッカー」で長編映画監督デビュー。「社会のアウトサイダー」をテーマに作品を製作している。
鑑賞料は、一般=1,500円、学生=1,300円、シニア=1,000円ほか。