渋谷・桜丘町の料理教室「デリス・ド・キュイエール」(渋谷区桜丘町)で10月5日・6日、「クラヤミ食堂『会津 四季彩めぐり旅』」が開催される。主催はシェフの独立・開業支援、飲食店プロデュースなどを手掛けるシェフズバンク(世田谷区)。
博報堂(港区)のラボ「こどもごころ製作所」が開発した「クラヤミ食堂」は、目隠しをした「暗闇」の中でストーリーに沿ったコース料理を楽しむ体験型イベント。2007年秋の初開催以降、105回開かれ、延べ6000人以上が参加した。
今年7月、社長の桑原大輔さんが同イベントの開発・プロデュースに携わっているシェフズバンクは、こどもごころ製作所とライセンス契約を締結。初の単独主催となる「クラヤミ食堂」を同所で開催し、2日で約200人が参加。参加者は、男性は30~40代、女性は20~30代が中心で、男女比は3対7程度だったという。
7月に次ぐ2回目の開催となる今回は、「その土地に行ってもいないのに旅をした気分になれるのでは」と、初となる地域活性・復興応援に取り組む。同社は震災後、料理の金額を来店客が決める「値決め食堂」を開き、震災の影響で物流の止まった食材を使った料理を提供。売り上げの一部を義援金と寄付するなどの活動を行っている。
今回は会津美里振興公社(福島県)協力の下、会津美里町の魅力を紹介。場内では、音楽クリエーター西原健一郎さんがクリエーションする、会津若松市の伝統芸能「彼岸獅子」の音や風の音など、会津の風土・四季を中心にした音を流す。メニューは、放射能分析装置で検査した、会津産の肉や野菜などを使ったコース料理を提供する。
桑原さんは「『クラヤミ食堂』×『地域おこし』を渋谷で開催することで、体験した方がその地域にも興味を持っていただければ。当イベントで会津を満喫していていただき、実際に会津に足を運んでいただけるようなイベントにできれば」と話す。
開催時間は各日13時~と18時30分~の2回(開場は開始30分前、2時間後終了予定)。参加料はコース料理・フリードリンク込みで9,830円。現在、ホームページで予約を受け付けている(5日24時まで)。