渋谷・明治通りの「DIESEL SHIBUYA」(渋谷区渋谷1、TEL 03-6427-5955)内のギャラリーで現在、「梅ラボ」こと若手美術家・梅沢和木さんの個展「エクストリームAR画像コア」が開かれている。
梅沢さんは1985(昭和60)年生まれ、武蔵野美術大学映像学科卒業。インターネット上の画像を集め、キャラクターの目や髪の毛など体の一部をコラージュにより再構築した作品を制作している。
新作を中心に17点を展示・販売する同展。画像をデジタルプリントした上からアクリル絵の具やラメのりなどをのせた作品や、鏡や布などにプリントした作品などが並ぶ。さらに開発ユニット・AR三兄弟とコラボした作品も公開。AR(拡張現実)を埋め込んだコラ-ジュ作品に場内に用意するiPadをかざすと、同作品中で使われている「目」「がれき」などの4パターンの画像レイヤーが浮き出す。
今回のコラボについて、梅木さんは、「平面では伝わらないかもしれないが、レイヤー数1000~2000、ファイルは30ギガほどある重い作品。ARを取り入れることで可視化されるのは良い」とし、「(ARという)自分だけではできない技術を使うことで、また新しい世界を見ることができた」と振り返る。「AR・デジタル作品というだけで、面白い・新しいと思われるかもしれないが、アートとしての意味も込めて作っているので、そこを感じながら見ていただければ」と呼び掛ける。
開催時間は11時30分~21時。入場無料。11月15日まで。