渋谷・宮益御嶽神社で例大祭宵宮ライブ-歌手・桑江知子さん招く

神社の境内で開かれたライブの様子

神社の境内で開かれたライブの様子

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 渋谷・宮益坂の宮益御嶽神社(渋谷区渋谷1)で9月17日、歌手・桑江知子さんによる例大祭宵宮ライブが行われた。

三線を弾きながら沖縄民謡を歌う桑江知子さん

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 御嶽神社崇敬会・渋谷宮益商店街振興組合・渋谷宮益町会で構成する実行委員会が主催する同イベント。渋谷ヒカリエ(渋谷2)の開業を目前に控えた2011年から、「街と共に神社があるということを再認識してほしい」と企画。今年で3回目を迎えた。

 今年は、沖縄生まれ・福岡育ちの桑江さんをゲストに招いた。桑江さんは1979(昭和54)年に発売したデビュー曲「私のハートはストップモーション」が化粧品のCMソングに採用され、同年のレコード大賞最優秀新人賞などを受賞。近年は沖縄の民謡に取り組み、三線と沖縄民謡をベースにしたオリジナル曲をメーンにアルバム制作や、アコースティックなサウンドにこだわったライブ活動を各地で行っている。

 沖縄の伝統的な染色技法「紅型(びんがた)」の衣装で登場した桑江さんは、「時は過ぎるから」でライブをスタート。サンバ調の楽曲に合わせ手拍子で場内を盛り上げていく。「私がデビューしたころは沖縄出身というと珍しかった。最近は沖縄発のヒットソングも多くなった」と話した後、「涙そうそう」を歌い上げた。

 三線を弾きながら、沖縄民謡「安里屋(あさどや)ユンタ」「娘じんとよー」を披露すると一気に沖縄の雰囲気が漂う。国内外で多くカバーされるなどしている「花~すべての人の心に花を~」では、歌詞を口ずさむ人の姿も見られた。

 「時代とともに思い出していただければ」と告げ、歌ったのは「私のハートはストップモーション」、1970年代~1980年代のヒット曲メドレー。最後に、「うんじゅぬ島」でライブを締めくくった。大きな拍手はそのままアンコールへと移る。その声に応えた桑江さんは「アンコールもいいけどアルコールもいいよね」と笑いを誘った後、再び「私のハートはストップモーション」を届けた。

 渋谷はよく訪れるという桑江さん。「ビルの間に、このような癒やしの空間があるのは素晴らしいこと。初めて見る方もいらっしゃった中、一緒に歌ってくださる方もいてうれしかった」と話した。渋谷で行ってみたい場所は渋谷ヒカリエに出店している沖縄料理店「東京うりずん」だという。

 同企画は来年以降も継続していく予定。渋谷宮益商店街振興組合の副理事長・髙木保治さんは「30~40年前ごろこのあたりは住宅地で子どもがたくさんいた。僕が小さいころは(境内で)映画の上映会なども行っていた。今ではビルの間に位置し、神社があることを知らない方もいる。今一度、人が集まる場所として街を盛り上げていきたい」と意欲を見せる。

 今月18日14時~17時には渋谷ヒカリエなど同エリアでみこし渡御を行う。

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