代官山TSITE「GARDEN GALLERY」(渋谷区猿楽町)に8月1日、水道水バー「TAP WATER BAR」が期間限定オープンした。
日本ユニセフ協会や博報堂などで構成する事務局が展開する「TAP PROJECT JAPAN 2013」の一環。2007年にニューヨークで始まった同プロジェクトは、レストランなどの飲食店で通常無料の水道水に対して寄付を募るもの。日本では2009年に始まり、日本大震災緊急募金に切り替えた2011年を除き、マダガスカルを支援先とし井戸やトイレを設置している。
日本の「水の日」である同日から今月31日まで、同プロジェクトに賛同した国内各地の飲食店ではテーブルにプロジェクトの趣旨を記載したカードを置き、通常無料で提供している水などに対し100円またはそれ以上の寄付を呼び掛ける。
初の試みとなる「タップ ウオーター バー」では、26都道府県53水道事業体のペットボトル入り水道水(一部水源水)57種を扱う。併せて、同プロジェクトに賛同しているパティシエ鎧塚俊彦さんがプロデュースした「水のデザート」も用意。鳥取産のスイカやレモンを使い「爽やか」に仕上げた。いずれも無料で提供し、代金の代わりに寄付を募る。
場内には、支援先であるマダガスカルの水問題や活動を紹介する映像や資料を展示するほか、これまでの支援で設置してきた井戸の実物も展示している。
1日には同所で記者発表会が開かれ、同プロジェクトスポークスパーソンの長谷川理恵さんらが登場した。HAKUHODO DESIGNの永井一史社長は「当店で自分の好みを見つけていただくと同時に水の問題を知っていただき、気持ちで寄付いただければ」と呼び掛ける。マダガスカル大使館のラトディソア・アンドニリア商務経済参事官は「どんな金額でも、(マダガスカルの人たちの)命そのものにつながってくる。水の問題を一緒になって考えていただければ」とも。
営業時間は11時~19時(土曜・日曜は10時~20時)。「タップ ウオーター バー」は今月7日まで。