スパイラル（港区南青山5、TEL 03-3498-1171）1階スパイラルガーデンで7月22日、英ミュージシャンのデイヴィッド・シルヴィアンさんの写真展「abandon/hope」が始まった。

　1958年生まれのシルヴィアンさん。1974年にバンドJAPANを結成。1982年の解散後はソロ活動を続けている。1990年代初頭からビジュアルによるアート・インスタレーションを手掛けるようになった。

　瀬戸内海の島々で開催中の「瀬戸内国際芸術祭2013」と連動した同展。場内では、シルヴィアンさんの「心に響き共振したイメージ」を収めた約70点の写真を展示。タイトルの「abandon（断念）/hope（希望）」には、「生は欲望の中にはなく現在の中にある」という意味が込められているという。「私はこの希望のない言葉が好きだ。実際、希望とはこのようなものだ。観念に向かえば現在を見失ってしまう。愛が姿を現すためには、希望が沈黙しなければならない…それこそが善き始まりではないかと私には思えるのだ」とシルヴィアンさんはコメントしている。

　オリジナルプリント（フレーム大17万円、中12万円）のほか、同展の写真集「david sylvian abandon/hope」（5,040円）を販売。写真集にオリジナルプリント2点、シルヴィアンさんのサイン、同展用に作られた音源を収録した缶バッジ型オーディオプレーヤー「プレイボタン」付きのセット（50部限定、3万8,850円）、写真集にシルヴィアンさんのサインとプレイボタン付きのセット（250部限定、7,400円）も用意する。

　開催時間は11時～20時。入場無料。8月8日まで。