サザビーリーグ(渋谷区千駄ヶ谷2)は7月1日、デンマークZebra A/S社と雑貨チェーン「Tiger(タイガー)」の日本国内での展開に関する契約を締結したことを発表した。
1995年に創業した同ブランドは、中心価格帯が100円~1,000円で「北欧の100円ショップ」と呼ばれ、デザイン性を武器に食器や文具など幅広い雑貨を販売。昨年7月にはアジア圏初となる店舗を大阪・アメリカ村にオープン。3日で品薄状態となるなどオープンから約1カ月で2回臨時休業(現在は営業中)するなど話題を集めた。今年5月、契約に向けた交渉を行っていることを明らかにしていた。
契約締結に際し同ブランドの日本法人Zebra Japan(大阪市中央区)は同日、サザビーリーグを引受先として第三者割当増資を実施し、同社は発行株式の50%を取得した。引受額は非公開。Zebra Japanは、サザビーリーグとZebra A/Sの共同出資による合弁企業となった。
サザビーリーグは現在、ロサンゼルス発セレクトショップ「ロンハーマン」などを展開している。新たなブランドを展開することで事業ポートフォリオの拡充を行うとともに、「店舗展開ノウハウ」などを提供することで「新たな『半歩先のライフスタイル提案』を行う」という。タイガーは、自社以外の小売りブランドとして同社11ブランド目の取り扱いとなる。
今後、全国主要都市の路面・商業施設・駅ビルを中心に300~500平方メートル前後の規模で出店を進める考えで、本年度中に東京1号店を出店。中期的には50店舗の出店を予定する。