渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階クリエーティブスペース「8/」のギャラリースペース「Cube」で6月26日から、「スケッチトラベル展 アフリカの子どもたちに図書館を」が開催される。
2006年~2011年、4年半の歳月をかけて行われた「スケッチラベルプロジェクト」は、ピクサー・アニメーション・スタジオに勤め、「トイ・ストーリー3」のアートディレクターを担当するなどしている堤大介さんと、フランス人アニメーターのジェラルド・ゲルレさんのアイデアから始まった。
参加アーティストはそれぞれが、スケッチブック1ページに絵を描き、その後別のアーティストにスケッチブックを手渡すというルールでアーティスト間を渡り、12カ国71人のアーティストが参加した。スケッチブックは、子どもたちに教育を提供することを目的に活動するNGOルーム・トゥ・リードをサポートする費用に充てるため、オークションにかけられた。
参加したのは、堤さん、ゲルレさんのほか、アニメーション・映画監督の宮崎駿さん、漫画家の松本大洋さん、イラストレーターで漫画家の寺田克也さん、アカデミー賞短編アニメ賞を受賞した「木を植えた男」などで知られるアニメーション作家フレデリック・バックさん、「スター・ウォーズ」エピソード2・3 でコンセプトデザイナーを務めたエリック・ティーメンズさん、CGアニメ製作会社ブルースカイ・スタジオに勤め、イラストレーターやアーティスティック・ディレクターとして「アイス・エイジ2」などを手掛けたグレッグ・コーチさんほか。
同展では複製原画全71点を展示・販売する(販売は70点、宮崎さんの作品は展示のみ)。販売数は1アーティスト1点のみ。価格は、スケッチブック1ページ(片面)の作品=3万8,000円、2ページ(見開き)の作品=5万2,000円。27日12時からは同展ホームページでも扱う。収益はムール・トゥ・リードを通じて、アフリカに図書館をつくる費用に充てる。
開催時間は11時~20時(初日は17時30分まで、最終日は17時まで)。入場無料。7月7日まで。