渋谷・ハチ公前広場のモニュメント東急5000系車両(愛称:青ガエル)に6月18日、外国人旅行者向けの観光案内所が開設される。
渋谷区と東京商工会議所が共同で設立した渋谷区観光協会(渋谷区道玄坂1)が開く同所。同協会は現在、渋谷マークシティ(同)4階の「クリエーションスクエアしぶや」内に観光案内所を開いているが、駅から距離があり「(立地的に)分かりにくいのでは」と別の場所での展開を検討。昨年10月、青アオガエル内に1カ月限定で試験的に開いた。
臨時観光案内所には26日間(1日3時間)で延べ417人が訪れた。比率は、外国人=84%、日本人=16%。100円均一ショップやSHIBUYA109、代々木公園など特定の場所への道案内(237件)を中心に、飲食店・服飾店などの紹介(143件)、六本木・浅草など他エリアへの交通案内(65件)などの問い合わせがあったという。
昨年の反響からニーズがあると判断し、常設が決まった。開設当初は車両の窓の部分に看板を掲出。車内にはカウンターや椅子のほか、パソコン、プリンターを用意し、検索した情報などをその場でプリントすることができるようにする。渋谷、原宿、代官山・恵比寿の観光マップ(日本語・英語・中国語・韓国語)も置く。
スタッフは、英会話のできる専任スタッフ(4人)が1日1人常駐。時間帯によっては、同協会に登録している通訳ボランティア(11人)1人も手伝う。中には英語のほか、スペイン語やドイツ語、中国語を話すことができる人もいるという。
同協会事務局長の松井裕さんは「おもてなしの第一歩として、笑顔で親切に対応し、渋谷を楽しんでいただく役に立ちたい。(外国人旅行客が)帰国後、口コミで(渋谷の印象を)広めてもらい、より多くの方に渋谷に来ていただくとともに、リピーターを増やしていきたい。渋谷の魅力を発信していける場所にできれば」と意欲を見せる。
開設時間は10時~18時。