代官山にロサンゼルス発のオーガニックコーヒー・カフェ「Urth Caffe(アースカフェ)代官山」(渋谷区猿楽町、TEL 03-5784-301)がオープンして1カ月が過ぎた。経営はUrth Caffe JAPAN(代官山町)。
1989年にオーガニック・コーヒー企業として設立したアースカフェ。1994年にロサンゼルス市内1号店をオープンし、現在4店舗を展開している。代官山に開いた店舗は米国外初の出店となる。同社社長・COOの折茂広也さんは本国の店舗に行った際の印象を「日本のオーガニックとかけ離れていて、エキサイティングだった。安心・安全かつおいしい。本質を突き詰めたコンセプト、ビジネスモデルが面白いと思った」と振り返る。
店舗面積は約50坪。席数は、ペット可のテラス席30席を含め100席ほどを用意。「店の中に自然をつくる」をコンセプトに、茶色や緑などを基調にするほか、大理石や天然の木材を使うなどする。店内壁面にはブランドの世界観を表現したグラフィックを掲出した。
エアルーム(原種)コーヒーをオーガニック栽培(化学物質を使わない・土壌・葉・化学残留物の検査試験をする)、フレッシュロースト(直前焙煎)した豆を使う。コーヒーは軽めで「コクのある」テイストの「Dolce(ライトロースト)」、「Urth ltalia(ミディアムロースト)」、水を使う「スイスウオータープロセス」でカフェインを抜く「Decaffe(99.9%カフェインフリー)」の3種から選ぶことができる。メニューは「Coffe of the day」(S=400円、M=450円、L=550円)やエスプレッソ(ショート=350円、ダブル=400円)などのほか、オーガニック茶葉を使うティーラテ、「ボバタピオカ」入りのドリンクなどを用意。
フードは、カレーソースと合わせたチキンやレーズン、オニオン、セロリなどを挟む「チキンカレーサンド」(ハーフ=1,100円、フル=1,600円)、ブリオッシュの上にプロシュートで巻いたルッコラ、ポーチドエッグを載せた「ポーチ・ディ・パルマ」(1,500円)、直径18センチ・厚さ3センチほどの「クラシックベルギーワッフル」(850円)ほか。
オープン後は男女共に30~40代を中心に来店があり、外国人やリピーターも多いという。折茂さんは「単なる飲食店ではなく、環境保護、コーヒー農家の保護など未来を見ているので、そこを理解いただききながら、コーヒーを飲んでいただければ」とし、「(当店の考えを)伝えるにはたくさんの店が必要だと思う」と多店舗展開も視野に入れる。「使うミルクの変更やシロップの量など、カスタマイズをしてお気に入りの一杯を見つけてほしい。朝食を外で食べる文化も伝えていければ」と話す。
営業時間は9時~20時(金曜・土曜・祝前日は22時まで)。