香港資本のNext MEDIA Animation Japan(港区)がCGアニメーションと実写映像を組み合わせたニュースメディア「TomoNews(トモニュース)」を日本で本格的に立ち上げた。恵比寿で4月17日、発表会を開いた。
香港で新聞・雑誌・出版などのメディア事業を展開するNext Media Limitedのグループ企業として昨年5月に設立された同社。日本市場への本格参入に向け、モバイルエンターテインメントコンテンツを中心とした4つの柱から成る事業戦略を展開する。
「TomoNews」は、実写映像だけでは伝えきれないニュースの内容をCGアニメーションで埋めることで、事件・事故の全体像を「より詳細・正確に、効果的に説明」するとしている。「皮肉を込めつつも、分かりやすく伝えたいという思いが一番」(Next Media Limitedジャパンコンテンツエディター中村元則さん)という。
動画コンテンツは台湾の専用アニメスタジオで作る。約500人のスタッフが勤務しており、ストーリーボードの制作からナレーションの録音、モーションキャプチャー、編集など1本最短90分で制作することができる。
配信数は国内外のニュースを合わせて1日20本前後。ウェブサイト「TomoNewsJP」やユーチューブ、専用アプリ「TomoNews(β版)」(無料)などで閲覧できる。現在は日本のみの配信だが、2013年末までには香港・アメリカでも展開予定。
そのほか、漫画を基にしたビデオエンターテインメント「TOMO TOON!(トモトゥーン)」、オリジナルショートCGアニメーション「TOMOANIME(トモアニメ)」、オリジナルゲーム「TOMOGAMES」の提供も開始した。
トモトゥーンとトモアニメは、ウェブサイト「TOMOSTORE」、専用アプリ「TOMOSTORE」(無料、現在はアンドロイド版のみ)などで閲覧できる。コンテンツダウンロードごとに課金される。オリジナルゲームはAppStoreやGoogolePlayで配信を始めた。
同社運営責任者兼取締役の岡本伸一さんは「新しいタイプの発信サイト。新しい体験を提案したい。ニュースやエンターテインメントを幅広く、インターナショナルに提供することを目指す」と意欲を見せる。