暮らす・働く

渋谷・栄通りで相互通行開始へ-名称は「Bunkamura通り」に

現在は進入禁止の山手通り方面から東急本店や渋谷駅方面へ通行できるようになる

現在は進入禁止の山手通り方面から東急本店や渋谷駅方面へ通行できるようになる

  • 0

  •  

 東急百貨店本店(渋谷区道玄坂2、以下東急本店)と環状6号線(通称=山手通り)を結ぶ区道・都市計画道路「補助60号線」(通称=栄通り)で4月7日、相互通行が始まる。

路面には「自転車ナビマーク」を設置

[広告]

 これまで東急本店側から山手通り方面へ抜ける一方通行として運用されていたため、神山町方面から渋谷駅へ向かう東急本店前の通りや神泉方面から駅へ向かう道玄坂では渋滞が発生していた。今回の相互通行で、放射状の道路網を強化するとともに渋滞解消を図る。

 同所は1964(昭和39)年に都市計画決定を受け、1993年に事業認可が下りた。拡幅する土地の買収を進め、2003年10月に着工。松濤郵便局前交差点唐山手通りまでの470メートルを3つに区切り、時期をずらして拡幅整備工事を行ってきた。事業費は、土地買収費=100億円超、工事費=約6億7,000万円。

 これにより約8メートルだった幅員は15メートルに拡幅。併せて、電線共同溝整備による無電柱化工事を行ったほか、自転車が通行すべき部分と進行すべき方向を路面に表示する「自転車ナビマーク」を設置した。全面開通を機に、「栄通り」と呼んでいた通称を「Bunkamura通り」に改め、SHIBUYA109方面との一体感を打ち出す。

 開通に先立ち、4日~6日には「文化通りマルシェ」を開催。主催は東急本店通り商店会。開通予定の道路上にテントを張り、洋服や雑貨、青果、シードル、ワインやクラフトビール、アメリカンドッグなどを販売。ミニコンサートなどのイベントも開かれているほか、随所に椅子やテーブルも用意している。開催時間は10時~18時(天候により変更の可能性有り)。雨天決行。

 相互通行が始まることで「人の流れも変わると思う」と話すのは、「松濤カフェ」(松濤1)のオーナーで同商店会の杉浦充さん。「奥渋谷」とも呼ばれる円山町・神泉町・松濤エリアは大型商業施設がない「未開発のエリア」で、「ロハスや文化をコンセプトに大人が『いいね』と思える街づくりを目指している。渋谷は都会的な街だが、おしゃれな村、本当の意味の『文化村』を作っていけたら。車で通過するだけでなく、散歩が楽しい街、歩きたくなる街と思っていただければ」」と期待を寄せる。

 全面開通は7日10時。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース