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ハナエ・モリビル跡に複合ビル「オーク表参道」-商業施設に6店舗

「oak omotesando」の外観©新建築写真部

「oak omotesando」の外観©新建築写真部

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 表参道に4月4日、複合ビル「oak omotesando(オーク表参道)」(港区北青山3)がオープンする。事業主は大林不動産(千代田区)、施工は大林組(港区)。

杉本博司さんが内装を手掛けたカフェ「茶洒 金田中」

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 1978(昭和53)年に建築家・丹下健三の設計で建設された「ハナエ・モリビル(正式名称=青山大林ビル)」跡に建設。ハナエ・モリビルは設備の老朽化に伴い2010年に解体され、2011年4月から建て替え工事が進められていた。

 地下2階・地上9階、延べ床面積1万4000平方メートル。建物外観は大林組と丹下都市建築設計(港区)との共同デザインで、周辺のケヤキ並木や建物との調和に配慮。9階屋上には3分の1を緑地とし庭園を設置した。地下2階で東京メトロ表参道駅と接続しバリアフリー動線となるエレベーターを設けた。地下1階は三菱東京UFJ銀行(5月20日オープン)、3階~8階はオフィスで、地下1階と1階には駐車場を備える。

 表参道側の北面と東西面の3つのファサードには、ライティング・アーキテクトの豊久将三さんがLED照明器具を使って環境に配慮して設計したグラデーションのライティングを設置。オフィスエントランは現代美術家の杉本博司さんが担当した巨石群に囲まれた奥行きのある空間「究竟頂(くっきょうちょう)」で、中心の天井からは数理模型をつるしている。

 大林不動産の賃貸ビルブランド「オーク」シリーズの名前を受け継いだビル名は、海外の人にも「認知されやすいよう」アルファベット表記にした。ビル中央を貫通するパサージュの南側緑地には、ビル名の由来である柏(オーク)を植えている。

 1階・2階は商業施設で、6店舗が出店。表参道に面した西側角地には「コーチ」の旗艦店(463平方メートル)が出店し、隣には「ネスプレッソブティック」の旗艦店が並ぶ。店舗面積は380平方メートルで、2階にはクラブ会員のみを対象にしたセミナー施設を併設。オープン時はアーティスト清川あさみさんが手掛けたオリジナルウインドーを展開。店内にはカプセルコーヒーなどを試飲できるテイスティングカウンターを設ける。

 1995年に創業したロサンゼルス発カット&ソーのコレクション「three dots(スリードッツ)青山店」の店舗面積は214平方メートル。店内は白を基調に「LAに住むセレブの邸宅」をイメージして仕上げた。同店ではレディス、メンズに加えキッズラインを初展開。レディスでは、米デザイナーのミニー・モーティマーさんとのコラボコレクションも取り扱う。出店テナントの中で最大の店舗面積(600平方メートル)となる「エンポリオ アルマーニ」の旗艦店では、メンズ・レディスのウエア・アクセサリーのほか、スポーツウエア「EA7」、「アルマーニジーンズ」もそろえる。1階には国内初のカフェを併設。

 2階には料亭「金田中」(中央区)が手掛けるカフェ「茶洒 金田中」(157.20平方メートル)が出店。内装は杉本さん担当し、店内には10メートルの白ムク材のカウンターを配置。ガラス張りのファサードからは苔庭を見ることができる。同店では「和のカフェメニュー」を提供。同フロアには今月27日、オーダーメードジュエリー「ケイ・ウノ」がオープンを控える。店舗面積は71.51平方メートルで、リフォームや修理にも対応する工房を併設する予定。

 営業時間は11時~20時(ネスプレッソブティック=10時30分~、金曜・土曜・祝前日は10時30分~21時、「茶洒 金田中」=11時30分~20時30分ラストオーダー)。

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