東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が始まり最初のラッシュとなった3月18日朝の新渋谷駅は、これまで以上の混雑ぶりを見せながらも大きな混乱は無かった。
平均すると3分に1本が出発する朝の8時台、列車が到着する度に地下5階のホームは多くの人で埋め尽くされるが、次の列車が到着するころまでにはエスカレーターでほぼ地上4階以上に移動。半蔵門線や、表参道で銀座線に乗り換える乗客は地下4階レベルで乗り換え、それ以外は地下3階の改札を使って外に出る。
宮益坂中央改札を出た場合は新9番出入口を使って地上に出た後、東急東横店東館1階部分を抜けてJRハチ公改札から山手線へ乗り換える。相直開始前、普段の非混雑時に編集部で実測した乗換時間(地下5階ホーム→地上2階の山手線ホーム)は6分4秒だったが、ラッシュ時の実測ではホームでの混雑でエスカレーターに乗るまでの時間などが加わり、7分43秒という結果だった。混雑時は1分40秒ほど長く時間がかかったことになる。
地下3階の渋谷ヒカリエ改札は今月11日から2カ所に増設され、1カ所は午前10時まで出口専用として使われる。この改札に近い14番出入口は通路の幅が狭いため、列車が到着する度に混み合っていた。14番出口から地上を出た後、JR南改札から山手線などに乗り換える。一方、ヒカリエのアーバンコアに設置されたエスカレーターにも長い列ができていた。
東横線から山手線に乗り換える女性会社員(26)は「(相直は)仕方ない。今朝はいつもより早く家を出た」、通勤途中の男性会社員(38)は「ネットなどで、(乗換順路を)それなりに予習してきた。まぁ、慣れですかね」と、それぞれ話していた。
東急電鉄はこの日、100人以上の係員を配して乗換案内などに当たったが、駅構内図で順路を確認する乗降客の姿も多く見られた。