代官山蔦屋書店(渋谷区猿楽町)1号館2階映像フロアで2月9日、ミニシアター「岩波ホール」(神保町)創立45周年記念「八月の鯨」公開記念トークショーが開催される。
1968(昭和43)年に開業した同ホールは、1974(昭和49)年から商業ベースに乗りにくい埋もれた名作を中心に上映する「エキプ・ド・シネマ(フランス語で映画の仲間の意)」を発足。アジア・アフリカ・中南米など欧米以外の国の作品や、「大手興行会社が取り上げない」欧米の映画などを上映してきた。
同ホール創立45周年を記念し、同16日から「八月の鯨」(リンゼイ・アンダーソン監督)をリバイバル上映する。同作は女優リリアン・ギッシュとベティ・デイヴィスが演じる老姉妹の夏の日々を描いたヒューマンドラマ。1988(昭和63)年の公開当時、31週間という異例のロングランヒットを記録した。
創立記念日となる同日に実施するトークショーのテーマは「映画文化の移り変わり45年」。同ホールの支配人・岩波律子さんと元キネマ旬報編集長の植草信和さんをゲストに迎える。元祖ミニシアターとして、これまで上映してきた作品や公開秘話、デジタル化が進む映画業界の中におけるフィルム文化などについてトークを繰り広げる。
開催時間は19時~20時。参加無料。定員は40人。現在同店で電話予約を受け付けている。