渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)パート1・4階に11月、ラッピング用品やDIY用品を扱う「WRAPPLE(ラップル)」(TEL 03-5428-8284)がオープンした。経営は包装材料などの販売を手掛けるシモジマ(台東区)。
1920(大正9)年に包装用紙の卸問屋として創業した同社。これまで、B to Bを中心にしてきたが、造花・花器・クラフトの専門店「east side tokyo(イーストサイドトーキョー)」を立ち上げ一般消費者もターゲットとするなど、客層の拡大に注力してきた。
今回、「もの作りを意識的に行えるクラフトのショップが欲しい」と考えていたパルコ側から、「イーストサイドトーキョー」をベースに「渋谷に合わせた新業態の出店」の打診を受けた。シモジマも「都心で好感度な客層に向けた展開」には興味を持っていたが、「不慣れな分野への挑戦」だったことから、パルコ側の提案でシアタープロダクツのプロデューサー金森香さんをクリエーティブディレクターに迎え同店を立ち上げた。
店舗面積は155平方メートル。店内は床のタイルや包装紙、ユニット什器など、「ごくありふれた素材」を使いながら使い方などを工夫。床のタイルパターン作りやステンシルサインのワークショップなどを企画し、店もDIYで作り上げた。店名は「WRAP」と「APPLE」を組み合わせた造語で、むく途中のリンゴの皮をリボンに見立てたロゴを採用している。
包装紙や箱、リボン、シールなどのラッピング材、クラフト用品、造花、事務用品、文房具など約8000種類のアイテムを扱う。好きなサイズ・柄が選べる柄袋(バラ売り、5枚200円、10枚300円)、輸入するヨーロッパ調の柄やシモジマのオリジナル柄などの包装紙(1枚売り、105円~525円)、リボン(233円~2,835円)、造花(37円~808円)、フランスから輸入するデコレーションツール「デコパッチ」関連商材(210円~2,100円)ほか。同店のロゴを使いアートディレクター植原亮輔さんがデザインした、オリジナルラッピングペーパー(294円)も用意する。
同店では週に2~3回、ラッピングやDIYのワークショップを開いている。年明けの1月14日には、オリジナルデコレーションボックスとリボンオーナメント作りのワークショップが決まっている。講師はクラフト作家のコクボマイカさん。参加費は1,000円(材料費別)。定員は12人。
オープン後来店客の9割は女性で、年齢層は20~30代が中心。萱野智之店長は「日々の小さなもの作りを難しく感じることなく試せ、楽しめる店にしていきたい。自分なりの表現をする場であり、作ったものを発表できる場。新しい材料や素材の知識を得られ、今まで慣れ親しんだものでも新しい使い方を発見できるラボのような場所として、たくさんの方に活用いただければ」と話す。
営業時間は10時~21時(12月31日・2013年1月1日は11時~19時)。