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渋谷・井の頭通りに「日本土産自販機」-外国人観光客に人気で2台目

「日本土産自販機」を設置した「和雑貨渋谷丸荒渡辺」店主の渡辺欣嗣さん

「日本土産自販機」を設置した「和雑貨渋谷丸荒渡辺」店主の渡辺欣嗣さん

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 渋谷・井の頭通り沿いの和雑貨・土産専門店「和雑貨渋谷丸荒渡辺」(渋谷区宇田川町、TEL 03-3461-0064)の脇に12月1日、2台目の「日本土産自販機」が設置された。

千代紙で折った鶴をあしらったピアス(1,200円)が一番人気

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 店主・渡辺欣嗣(よしつぐ)さんの祖父が1925(大正14)年に開いた呉服店が前身となる同店は、15年前に現在の和雑貨店に業態転換。はかまや浴衣、げたや雪駄(せった)など京都や日本橋からの仕入れ品を中心に、一部オリジナルも扱う。

 同所にはかねて6台の清料飲料の自販機を設置しており、外国人旅行者が自販機の並んでいる様子を撮影していたという。さらに仕事で海外へ足を運んだ際、「興味をそそられる自販機が多かった」ことから広告塔として考えた。近隣の東急ハンズ渋谷店にも置かれている「バナナ自販機」の存在をきっかけに今年9月、1台目の「日本土産自販機」を設置。タバコの自販機を改造したもので、ピアスやストラップなどを扱う。

 今回新たに設置したのは清料飲料の自販機を改造したもので、手拭いやかんざしなどのほか、クリスマスに合わせた雑貨も期間限定でそろえる。両自販機共に、店内で販売する商品の中でも売り上げの良いものを販売している。自販機はいずれもオレンジ色に塗り、上部には「Jpn. SOUVENIR VENDING MACHINE」の文字を掲出。料金表記や注意書きは英語で記した。

 人気が高いものは、千代紙で折った鶴をあしらったピアス(1,200円)を筆頭に、日本語や英語、フランス語、中国語など各地の言語の「ありがとう」を書いた手拭い(840円)、ちりめんで作った金魚のストラップ(630円)と続く。1日最大15個を売り上げた日もあるが、全く売れない日もあるといい、「単価が高いので清涼飲料より売り上げは良いかもしれない」と渡辺さん。清涼飲料の自販機は、15年前は月20万本売り上げていたが近年は6万本ほどに落ち込んでいるという。

 同自販機の利用者は9割が外国人旅行客。「屋外にこれだけ自販機が並んでいるのは治安が良いということ」と渡辺さん。自販機の利点について「24時間営業なこと」とし「渋谷は24時間動いている街。(バナナ自販機含め)観光の一つになれば」と話す。「日本の文化として捉え、伝えていきたい」とも。

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