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渋谷・明治通りにメンズブランド「タケオ キクチ」初の旗艦店

ガラス張りのファサードが特徴的な店舗外観。間口は26メートルある

ガラス張りのファサードが特徴的な店舗外観。間口は26メートルある

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 渋谷・明治通り前に11月22日、メンズブランド「TAKEO KIKUCHI(タケオ キクチ)」初の旗艦店「TAKEO KIKUCHI渋谷明治通り本店」(渋谷区神宮前6、TEL 03-6418-5731)がオープンした。経営はアパレル大手のワールド(神戸市中央区)。

カジュアルウエアを扱う1階

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 1984(昭和59)年、デザイナーの菊池武夫さんが立ち上げた同ブランド。「東京発」ブランドとして、さまざまなライフシーンに合わせたトータル的なライフスタイリングを提案。顧客層は30代を中心に20~50代と幅広い。菊池さんは2004年、同ブランドのクリエーティブディレクターを信國太志さんに引き継いだが、2012年秋冬コレクションからクリエーティブディレクターに復帰した。

 それに伴い構える同店は「人と自然にやさしい空気感」「通りを歩いている感覚でのショップと道路の融合」をコンセプトに掲げた新しい情報発信基地としての機能を持つ。場所は同社が展開する「aquagirl ON THE STREET渋谷店」跡。既存の建物を解体し、新たに建てた店舗の面積は1階~3階の3フロア計180坪。建築監修、1階・2階のインテリアデザインはスキーマ建築計画(目黒区下目黒2)の長坂常さんが担当した。

 ファサードはガラス張りで計4カ所のエントランスを用意。間口が26メートルのに対し奥行きが7メートル程度という空間であることから「入りやすい店舗環境」を作ったほか、木材を多用し「ナチュラルな雰囲気」に仕上げた。什器は古材と新しい木材、古材とスチールをそれぞれ組み合わせた什器などを使用。高さ・大きさの異なる什器をランダムに配置することで「自由な回遊動線」を生見出している。店頭・店内随所にベンチやソファを置き休憩スペースも設ける。

 フロア構成は、1階=カジュアルウエア、2階=ドレスウエア、パターンオーダー。メーンコレクションのTAKEO KIKUCHIのほか、パターンオーダーライン「SCULPTURE」、次世代向けライン「TOKYO」、菊池さんが2005年にスタートさせた「40CARATS&525」も扱う。1階には裏庭を備えるほか、2階には菊池さんのアトリエも併設。実際に菊池さんが同所で仕事をしていることもあるという。

 3階には、京都発ベーカリー「Le Petitmec」4号店で新業態となるサンドイッチ専門店「REFECTOIRE(Le Petitmec)」(レフェクトワール ル プチメック、TEL 03-3797-3722)を併設。席数は54席ほどを用意。インテリアデザインは、ランドスケーププロダクツ(千駄ヶ谷3)代表の中原慎一郎さんが手掛けた。

 同ブランドの中心価格帯は、スーツ=3万8,000円~8万9,000円、カジュアルジャケット=3万3,000円~5万3,000円、カジュアルパンツ=9,500円~2万6,000円、カジュアルシャツ=1万2,000~2万8,500円ほか。同店限定商品も扱う。オープン時は、スタイリスト大久保篤志さんが手掛ける「The Stylist Japan」やドレスブランド「COOL STRUTTIN'&co」とコラボしたアイテム、ファッション・ディレクター今西祐次さんとコラボしたコレクションで、同店のためだけに作られたアイテムなどもそろえる。

 同店オリジナルコンテンツとして、菊池さんのこれまでの経験や知識をシェアするプロジェクト「TAKEO know」を展開。第1回となる今回のテーマは「帽子」。過去のコレクションで使ったアーカイブや菊地さんがセレクトしたプロダクトを展示(一部販売)。同プロジェクトは年3回のペースで展開予定。

 同社宣伝販促部プランナー信田勇樹さんは「タケ先生が戻ってきて、ブランドやファッションに対する思いが凝縮している店舗。新しいコンセプトのショップとして、商品購入のためだけでなく、タケ先生に会いに来る、カフェに来るなど、気軽にお越しいただければ」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~20時(3階は9時~21時)。

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