11月6日にオープンするJR渋谷駅・山手線内回りホームのラーメン店「日清ラ王 袋麺屋」が5日、報道陣向けに公開された。
煮玉子やメンマをトッピングし丼で提供する(写真はしょうゆ味)
8月27日から関東甲信越・静岡地区で先行発売している日清食品(新宿区)のカップ麺「日清ラ王」の袋麺バージョンを調理して提供する同店。場所は、JR東日本グループの日本レストランエンタプライズ(港区)とジェイアール東日本企画(渋谷区恵比寿南1)が運営しているホーム上の広告ラッピングカフェ「アドスタンド」内。
場所がホーム中央に位置することもあり、人通りの多さから「広告としての媒体効果がある」と判断したほか、ファミリー層の需要が多い袋麺が東日本大震災後、カップ麺より単価が安いことなどから20代など若者や独身者の需要も増えていることもあり、渋谷に出店。同社は2010年から外回りホーム上で即席麺「日清のどん兵衛」のPRショップ「どん兵衛 渋谷駅ナカ店」を展開しており、その反響も踏まえたという。
店舗面積は17.6平方メートル。席数はカウンターで10席を用意。ファサードは広告であることから視認性を求め、店舗は「ラ王」のブランドカラーでもある赤色を基調に仕上げた。「町のラーメン店」をイメージしたという店内は、木目や黒、赤を基調にした。
メニューは、香味野菜の香りが特徴のスープと、ノンフライの太ストレート麺を使うしょうゆ(トッピング=チャーシュー、煮玉子、ホウレンソウ、メンマ、輪切りネギ)、香味野菜の香りと炒めたキャベツ、ジンジャー、ガーリックの風味が特徴のスープと、ノンフライの太ちぢれ麺を使うみそ(同=チャーシュー、煮玉子、コーン、もやし、白髪ネギ)の2種。ゆで時間は4分。麺の量は200グラム。価格は各250円。丼で提供する。
同商品の最大の特徴は「生麺のような」麺。同社マーケティング部第4グループ・ブランドマネジャーの木所敬雄(きどころゆきお)さんは「従来の袋麺にはない食感になっている。言われないと(即席麺だと)分からないと思う。味も価格もラーメン店には負けていない」と自信を見せる。「発売から2カ月たったがまだ食べたことがない方も多いと思う。当店で体感いただき、自宅に帰ってからはスーパーやコンビニで購入いただく…という好循環を生みだせたら」と期待を寄せる。
営業時間は10時~22時。終了日は未定。