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ヒカリエで「渋谷真夜中の映画祭」-フェイスブックで集まった有志で実現へ

写真=今年8月、渋谷ヒカリエで行われたイベントで「渋谷ミニシアター復活」を熱弁する青山さん

写真=今年8月、渋谷ヒカリエで行われたイベントで「渋谷ミニシアター復活」を熱弁する青山さん

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 渋谷ヒカリエ(渋谷区渋谷2)8階クリエーティブスペース「8/(はち)」のコートで11月9日深夜、「渋谷真夜中の映画祭~第零夜~」が開催される。

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 実行委員会は、映画宣伝に携わる青山大蔵さんの「映画で社会を変える」という呼び掛けの下、今年8月にフェイスブックを通じて集まった有志で組織。メンバーは映画業界のほか、ファッション、音楽、デザイナーなどの分野で活躍する「映画好き」で構成され、現在57人が参加する。

 同プロジェクトの目的は「渋谷ミニシアターの再生」。最盛期に20館近くあった渋谷のミニシアターは景気悪化や若者の映画離れに伴い、これまでに8館が姿を消し、年内にも桜丘町の「シアターN」の閉館が決まっている。こうした厳しい現実を踏まえ、メンバーは本業の傍らフェイスブックで情報交換や議論を繰り広げ、さまざまな角度から「映画」の新たな可能性を模索している。そこから、アイデアの一つとして生まれてきたのが「渋谷真夜中の映画祭」だった。青山さんは「『歴史は夜つくられる』と言われているように『社会を変える』なら、いっそ真夜中がいいと考えた」という。

 第1弾となる同映画祭のテーマは「インディペンデントな若手映像作家たち」。未来を担う映像作家の育成や発表の機会を提供するため、メーン企画としてインディペンデント作品を一般公募し、予告編映像を見せながら作家自らがプレゼンテーションを行う。当日、会場に集まった観客は見たい作品に投票し、最も多くの支持を集めた作品1本をその場で上映する試み。

 同日、メーン企画に先駆けて、第1部ではダニー・ボイル監督の出世作「トレインスポッティング」を特別上映する。渋谷シネライズで1996年に公開された同作品は、そのスタイリッシュな映像で当時の若者に大きな影響を与えた。青山さんは「当時30歳だったダニー・ボイルが才能を爆発して、低予算ながら若さゆえの反骨精神で作り上げた。映画で新しい社会を築こうという今回の映画祭にぴったり」と上映理由を明かす。

 ロゴデザインや会場づくり、上映料の折衝から、当日の受付やフロアスタッフまで、ほぼ全ての役割をメンバーで分担して準備を進める。諸経費や上映料など一般公開に向けた配給資金調達は現在、クラウドファンディング「motion gallery(モーション・ギャラリー)」で支援を募っている。

 青山さんは「映画を愛する人たちの熱意が社会を変える。私たちと一緒に社会を変えてみましょう」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は22時30分~翌朝4時(開場21時30分)。入場料は2,000円。オンラインで事前にチケット購入が必要。

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