西武渋谷店（渋谷区宇田川町）B館5階紳士フロア「ネクストスペース」で10月23日、バッグデザイナー由利佳一郎さんの期間限定ショップがオープンした。

イタリアのバッグ展示会「ミペル」で入賞を果たしたバッグ3種

　国内外で活動する日本の新進クリエーターたちが手掛けるブランドに注目し、全館で展開する「Shibuya Japan weeks」の一環。

　1962（昭和37）年生まれの由利さんは兵庫県豊岡市在住。2000年にグラフィックデザインなどを手掛けるプロダクションを設立し3Dグラフィックデザイナーとして活動。2005年にかばんの生産高日本一を誇る兵庫県豊岡市で、かばんメーカーを営む実家に戻りかばん製造を学ぶ。同年、かばん製作の伝統技術と3Dグラフィック技術を生かしたブランド「ARTPHERE（アートフィアー）」を立ち上げた。

　今年3月にイタリアのバッグ展示会「ミペル」でスタイル＆イノベーション部門の最高賞「ミペル・アワード」を日本人として初受賞。9月には同展で、7月に立ち上げた新ブランド「Keiichro」がイメージ＆コミュニケーション部門に入賞を果たした。

　生まれて1カ月以内の子牛の皮を使った柔らかい質感が特徴のショルダーバッグ（2万6,250円）や、姫路のタンナー（なめし革業者）とコラボし同じ革でバッグ・ベルト・ブーツを作った「トリプルアルファー」のバッグ（7万3,500円）など、同展で評価された「Keiichiro」の商品を世界に先駆け初めて販売する。

　そのほか、2009年にドイツのデザイン賞「iFデザインアワード」を受賞した、流線型のフォルムやモバイル機器を衝撃から守るクッション材入りのポケットが特徴的な「ニューダレス」（2万6,250円～3万3,600円）、沖縄・八重山諸島の伝統工芸品「八重山みんさー織」を使った「ニューダレスリミテッドエディション」（10万5,000円）など、国内の伝統工芸とコラボしたバッグなど計25種をそろえる。

　今月27日・28日には由利さんを招きトークショーを行う。開催時間は各日15時～と17時～の2回（30分程度）。営業時間は10時～21時（日曜・祝日は20時まで）。11月5日まで。