渋谷・道玄坂上交差点近くに10月17日、3Dプリンターのショールーム「CUBE」(渋谷区道玄坂1、TEL 03-6416-5780)がオープンした。
IBM製品の付加価値ディストリビュージョン事業などを手掛けるイグアス(大田区)は2009年から、米3DSYSTEMS社の3Dプリンターなどの製品を販売。今回、3Dデータの流通に伴い3Dプリンター市場は導入台数、収益共に拡大している中、価格や設置スペースの問題から個人保有が難しい現状を受け、同所開設に至った。
「クリエーターが集まる」渋谷を拠点に、3Dプリンターや3DスキャナーをPR。これまで製造業を中心に活用されてきた同製品の活用領域をB to C市場へ広げ「新たな活用を探る」とともに、デザインや文教系など「潜在市場の開拓」を図る。
同所を展開するにあたり、入居するビルの1階に構えるデジタルものづくりカフェ「FabCafe(ファブカフェ)」などを手掛けるロフトワーク(同)や、イグアスの3Dプリンターの代理店で、デジタルデザインサービスなどを手掛けるケイズデザインラボ(同)と3社で連携していく。
フロア面積は約204平方メートル。店内には3Dプリンター4台、3Dスキャナー2台を展示するほか、入力機器も並べる。人体の全身スキャンが可能な独breuckmann社製の3Dスキャナー「bodySCAN 3D」を「世界初」設置。同スキャナーは通常、4本の計測用の支柱を四角形に配列。各支柱には1台のプロジェクターと2台のカメラが装備されており、4本のセンターポールから照射されるフリンジパターンを8個のカメラでキャプチャー。8ショットのデータを自動的に位置合わせすることで3Dデータ化される。最少測定時間は6秒(高速モードの場合は3秒)。
当面は、主に企業向けに営業する。営業時間は9時~17時30分。土曜・日曜・祝日定休。11月ごろから月曜~金曜の夕方(18時ごろ~21時)や土曜・日曜・祝日を使い、一般客向けのセミナー、ワークショップなど「新たなサービスの検証」を行っていく予定。