「TOHOシネマズ渋谷」(渋谷区道玄坂2)で9月4日、海外ドラマ「TOUCH/タッチ」の特別プレミア試写会が行われ、俳優キーファー・サザーランドさんが舞台あいさつを行った。
米人気ドラマ「24-TWENTY FOUR-」で主役ジャック・バウワーを演じたことでも知られるサザーランドさんが演じるのは、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件で妻を失い、無言症の息子ジェイクと暮らす元新聞記者の主人公マーティン。ジェイクが落書きのようにつづる数字に特別な意味があると気づいたマーティンが、その数字をヒントに世界中の人々を救おうと奔走する物語。製作総指揮はドラマ「HEROES/ヒーローズ」のティム・クリングさん。アメリカでは3月から全米FOXネットワークで放送し、第2シーズンの継続も決定している。
第1話に渋谷が登場することから渋谷で舞台あいさつが行われ、会場には抽選で選ばれた240人が集まった。サザーランドさんは拍手の中、「キーファー」という呼び声に「サンキュー」「ハロー」と応えながら登場。同ドラマ第2シーズンの撮影の合間を縫って2年ぶり3度目の来日となった。「24」以降テレビドラマへの出演を控えていたサザーランドさんは、今回出演を決めた経緯について、自身にも2人の子どもがいることを挙げ、「息子と話もできない、手をつなぐこともできないという状況を考えた時に心が砕けた」と振り返った。
この日、今月22日にWOWOWで放送されるスペシャル特番「キーファー・サザーランド主演最新ドラマ『TOUCH/タッチ』SP~数字を巡るミステリー~」でナビゲーターを務める俳優の勝村政信さんがゲストとして駆け付け、サザーランドさんに花束を贈呈。
すでに第1シリーズ全話を見ている勝村さんは「本当に素晴らしいとしか言いようがない。もう次が見たくて見たくて…」と感想を述べ、サザーランドさんに「第2シリーズはどうなるのか教えてほしい」と懇願した。サザーランドさんは、第1シリーズが父親と息子の関係にフォーカスが当てられているのに対し、第2シリーズは「(特殊な力を持った)息子を守っていく父親」が描かれており、それに伴い「アクションも出てくる」と答えた。
「アメリカでは『24』が定着するまで1年ほどかかったが、先に日本のファンに支持していただいたおかげで継続が決まったところもある。俳優としても、日本のファンの皆さんの応援があったから今があると思っている。日本のファンにはありがとうの言葉しかない」とし、「息子とコミュニケートを取ろうとする父親の姿に共感を覚えて楽しんでいただければ」と呼び掛けた。
同ドラマは10月5日から、「WOWOWプライム」で放送する。併せて、今月29日から「24」の世界初となる全シーズンハイビジョン放送も予定する。