新潟県の情報発信拠点「表参道・新潟館ネスパス」(渋谷区神宮前4)前に7月11日、同県上越市の雪約4トンが運び込まれた。
「世界一雪が降るといわれている」同県では今夏、冬期間に降った雪を保存・活用した取り組みとして、「にいがたサマースノーフェスティバル」を各地で展開する。雪はそれに先駆け、同所でデモストレーションを行うために運び込まれた。
サマースノーフェスは、ソリ滑りや雪上運動会などを行う「真夏の雪まつり」、雪で作った貯蔵庫「雪室」で冷やした野菜や果物・米・飲み物などを販売する「雪室コンビニ」、「雪室熟成商品の魅力発信」などを展開するもの。冬に降り積もった雪は断熱シートで覆うなどして保存している。
「真夏の雪まつり」は、標高1100メートルを超す八海山ロープウエー山頂広場で開催される「夏の天空雪まつりin八海山」(今月22日)を皮切りに、同県内17カ所で8月下旬まで開催。雪室コンビニは、スキー場「キューピットバレイ」(上越市)内にある冷房用に約1500トンの雪を貯蔵している雪室の一角を使い「レルひや」の名称で期間限定(今月21日~8月26日)オープン。各地の「真夏の雪まつり」会場でも臨時店を開く予定。
この日、約4トンの雪を積んだトラックは1時ごろ上越市を出発し、8時ごろに表参道に到着。デモストレーション時には東京の暑さで溶けて半分ほどになってしまったが、通りかかった子どもたちはソリ滑りを楽しんだ。会場には、同県スキー発祥100周年プロジェクトのメーンキャラクター「レルヒさん」が水着姿で登場。ソリ滑りを体験する一幕も見られた。