たばこと塩の博物館で「嗅ぎたばこ入れ」展-工芸品的価値を紹介

「金台エナメル仕上げ人物模様嗅ぎたばこ入れ」(18世紀、フランス)

「金台エナメル仕上げ人物模様嗅ぎたばこ入れ」(18世紀、フランス)

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 「たばこと塩の博物館」(渋谷区神南1、TEL 03-3476-2041)で現在、「嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した掌上(しょうじょう)の宝石」展が開催されている。

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 微粉末状のたばこを鼻から吸い込んで楽しむ嗅ぎたばこ。日本ではあまりなじみがないが、その歴史はコロンブス以前のアメリカまでさかのぼり、16世紀後半にはヨーロッパに、17世紀末には中国に伝わった。

 同展では、ヨーロッパや中国で作られた嗅ぎたばこ入れ約250点のほか、絵画や宮廷衣装なども展示し、文化的背景も併せて紹介する。嗅ぎたばこ入れには「スナッフボックス」といわれる箱状のもの、「スナッフボトル」とも呼ばれる中国の「鼻煙壺」があり、「掌上の宝石」と評され美術工芸品としての価値を持つものもあるという。

 嗅ぎたばこ入れは、ヨーロッパ=表面だけでなく裏面・内側にも絵が描かれているもの、ガラス製のボトル、貝や動物の角など自然の素材を加工したものなど、中国=ヒスイやメノウなどの貴石で作られているもの、陶器製などがあり、金魚や龍、ヒョウタンなど吉祥模様が多く用いられている。「内画」という坪の内側から絵や文字を書く技法を用いて作られているものもあり、会場ではその技法を紹介するビデオも上映している。

 開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入場料は、大人=100円、小・中・高校生=50円ほか。5月6日まで。

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