東日本大震災から1年となる3月11日、渋谷でも多くの人が黙とうをささげた。
10日から「『ふるさとの食 にっぽんの食』全国フェスティバル」が開かれていたNHK放送センターや代々木公園エリア。会場では、大型モニターやスピーカーを通じ、国立劇場で開かれていた追悼式典を中継。14時46分には時報とともに来場者が足を止め、出展者と共に黙とうをささげた。
「目をつぶるとあの時が思い浮かび、ジーンとくるものがあった」と話すのは、いわき市のブースを出展していた「いわき観光まちづくりビューロー」の吉田孝さん。「4月5月と地震が続き、原発問題もあり、どうなるのかと思った」と当時を振り返った。現在については、「街としてはにぎわっている部分もある。(街の人たちの)気持ちは強い」とも。
会場では、東北の食材を使って作る芋煮鍋や東北各地の食材を使った「東北元気弁当」が提供されたほか、募金活動なども行われた。