渋谷・円山町の劇場「オーディトリウム渋谷」(渋谷区円山町、TEL 03-6809-0538)で3月10日から、日本の未来をつづったドキュメンタリー「friends after 3.11 【劇場版】」が公開される。
岩井俊二監督が震災後に出会った人たちや「久しぶりに」再開した友人たちと語った「日本の未来」についてつづった同作。震災後、原発問題に関心を抱いたという女優の松田美由紀さんをナビゲーターに、「原発のウソ」の著者で京都大学原子炉実験所助教小出裕章さん、反原発の立場で活動を続けてきた文筆家の田中優さん、俳優の山本太郎さん、反原発を訴えるアイドルの藤原心さんなど。昨年10月、BSスカパーで放送した同名ドキュメンタリー番組の劇場版となる。
宮城県仙台市出身の岩井監督は、1995年「Love Letter」で映画監督としてのキャリアをスタートし、「スワロウテイル」(1996年)、「四月物語」(1998年)、インターネット小説を映画化した「リリイ・シュシュの全て」(2001年)、市川崑監督のドキュメンタリー「市川崑物語」(2006年)などを手掛けている。
鑑賞料は、当日一般=1,500円、大学・専門学校=1,200円、シニア=1,000円、高校生=800円、中学生=500円。期間中、岩井監督をはじめ出演者らによるトークイベントも行う。4月6日まで。
同所では、東日本大震災発生直後の被災地を記録したドキュメンタリーとして、仙台や石巻が舞台の「大津波のあとに」(森元修一監督)と、岩手県大槌町出身の監督が被災した故郷と家族を震災前の映像を交え描いた「槌音」(大久保愉伊監督)も2本立てで上映(今月16日まで)。反原発の活動を行っている京都大学原子炉実験所の小出裕章助教を中心にした「3.11日常」(わたなべりんたろう監督、今月16日まで)、東日本大震災から2週間後の被災地を撮影した「311」(森達也監督、9日までと17日~、10日~16日まではユーロスペースで上映)などもラインアップする。