渋谷駅地下コンコースで現在、渋谷の風景や人を写した1000枚の写真を掲出する展覧会「shibuya1000『渋谷の13の物語と1000の顔』」が開催されている。
モヤイ像を模したオブジェ「MOYAIさん」と渋谷の街・人を写した「MOYAIさんが行く」
4回目を迎える今年は、渋谷の風景と人の写真に絞り情報発信を行う。参加するのは、大学生・写真家・渋谷に暮らす人々の混成13チーム。
地下2階11番出口~13番出口にかけて、渋谷で暮らす猫たちに焦点を当てた「ネコはコモンズ in シブヤ遺産」、道玄坂上から旧山手通りに抜ける「三業通り」で働く人・行き交う人たちのポートレート「三業通りプロジェクト」、渋谷を人間と捉え、街の七情六欲をファッション写真として表現した「渋谷の七情六欲」などを展開。同階14番出口では1900年~2012年までの渋谷駅のポートレートで現在と歴史を表現した「渋谷駅<番人と証人>」として、「しぶちか」や各鉄道員など渋谷駅で働く人たち=番人、渋谷駅の古写真に写り込んだ人たち=証人に焦点を当てた写真を掲出する。
地下1階宮益坂方面11番出口には、渋谷1丁目・2丁目エリアの専門学校などに通う学生(=タマゴ)たちを撮影した「シブヤのタマゴ-シブヤのカタチ4.0-」、12番出口には百軒店商店会や東急本店周辺など54カ所で、その場所に関係した人たち計88人とモヤイ像を模したオブジェ「MOYAIさん」を共に撮影した「MOYAIさんが行く」を展開するほか、SHIBUYA109方面3a出口には、渋谷中央街で働く「人」「手」「道具」をキーワードにしたポートレートを、2番出口には、「日本・世界中を明るくする」プロジェクト「上を向いて歩こうfrom渋谷公園通り」の写真を、それぞれ掲出。3月10日・11日には同プロジェクトの一環として、人文字でメッセージを描く企画も。
地下2階副都心線から田園都市線をつなぐコンコースには、田中智之さん(熊本大学/TASS建築研究所)による、渋谷駅のホーム、コンコース、スクランブル交差点、歩道橋など「導線」を抽出し可視化したドローイング「渋谷駅解体」も特別展示する。
開催時間は始発から終電まで(最終日は18時まで)。3月11日まで。