代官山・ヒルサイドテラス(渋谷区猿楽町)アネックスB棟で2月25日・26日、ワークショップ「FOUND AND MADE:道に落ちている物がアートになる!? 歩いて、見つけて、作品を作ろう!」が開催される。主催はNPO法人「アーツイニシアティヴトウキョウ」(同)。
2003年から海外の美術機関と提携してアーティスト・イン・レジデンス事業を展開している同NPO。今回、文化庁の助成金を受け、スコットランドのアート・スペース「Cove Park」とパートナーシップを組み、スコットランドを拠点に活動を行うアーティスト3人を招聘(しょうへい)。スコットランドの工業都市グラスゴーの「『DIY(Do It Yourself=自分で作ってみる)』精神」からヒントを得て、代官山の街中で見つけたものなどを素材に彫刻作品を作り上げるワークショップを企画。「『作ること』や『展示をすること』の楽しさをより身近に経験してもらう」ことを目的に開く。
今回招いたのは、メアリー・レッドモンドさん、ケイティー・ウェストさん、ニック・エヴァンスさん。1日目には、アーティストたちが自分の作品や活動を紹介するミニ・トークを行うほか、代官山の街を散歩しながら木の枝や段ボール、空き瓶などの素材を探し作品作りを行う。2日目には、参加者が着なくなった服や使わなくなった文房具などを持参し、加工して作品の仕上げを行う。完成後はタイトルをつけ作品を展示。最後に誰でも参加可能なパーティーを開き、作品を鑑賞する。
「『東京』ならではの作品が浮かび上がってくることを期待している」と同NPOキュレーターの堀内奈穂子さん。「『現代アートって何だろう』と疑問に思っている方、手を動かして何かを作ることが好きな方なら誰でも参加いただける。親子で参加することで、お子さんとお母さん・お父さんの創造の場にもなれば」とし、「少人数制で、アーティストと間近に意見交換したり、交流したりという機会は貴重な経験。積極的にアーティストの考えを聞いて、この先のアートとの関わり方を発見していただければ」と参加を呼び掛ける。
開催時間は、ワークショップ=13時~17時(通訳付き、26日のパーティーは17時~18時)。参加費は1,000円ほか。定員は20人(要予約)。現在メールで参加応募を受け付けている。