ニューヨーク近代美術館(MoMA)のミュージアムストア「MoMA DESIGN STORE」(渋谷区神宮前5、TEL 03-5468-5801)で現在、「フランク・ロイド・ライト プロダクト展」が開催されている。
食器ブランド「ノリタケ」が復刻した「インペリアル カップ&ソーサー」
20世紀の三大建築家の一人、アメリカの建築家・フランク・ロイド・ライト(1867-1959)。「自然と建築の共存」を提唱し、NYのグッゲンハイム美術館(1959年)、ペンシルベニア州カウフマン邸(落水荘、1936年)など、800以上の設計を手掛けた。1905(明治38)年に初来日し、1912(明治45)年から設計に着手した帝国ホテル建設に参加したことでも知られる。
フランク・ロイド・ライト財団から公式にライセンスを供与されているMoMA監修による、限定特別パッケージの発売が決まったことなどから開く同展。家具やテキスタイル、照明、カトラリーなどのデザインも手掛けたライトのプロダクト約100種をそろえる。
商品は、「帝国ホテル ライト館」内で使われていたテーブルウエアを食器ブランド「Noritake」が復刻した「インペリアル カップ&ソーサー」(3,150円、MoMA限定パッケージ)、イリノイ州エイヴリー・クーンレイ劇場(1912年)のステンドグラスを印刷した「MoMA フランク ロイド ライト トランプ」(2,520円)、イリノイ州スーザン・ローレンス・ダナハウス(1902年)の窓にデザインした蝶をグラスに「再現」した「MoMA バタフライタンブラー」(2色、各1,260円)、ライトが制作した「カラーパレット」をヒントにしたニットスカーフ「MoMAシママフラー,ウォーム」(2種、各5,040円)など。
広報の望月香菜さんは「日本での設計を成し遂げ、また、ライト自身が日本文化の影響を受けた点もあったと言われている。ライトの建築を見に行くことは難しいかもしれないが、その一部でも感じていただけたら」と話す。
営業時間は11時~20時。2月22日まで。