原宿のイベントスペース「VACANT（バカント）」（渋谷区神宮前3、TEL 03-6459-2962）で1月28日、「第8回原宿シネマ『ベタベタ感』を感じる映画たちvol.1」が開催される。

　同所を運営するNO IDEA（同）と映画配給を手掛けるスタイルジャム（神宮前3）が共同で開く映画の定期上映イベント。月1回、各分野で活躍する人を「一日館長」として招き、館長がセレクトした「人生に衝撃を与えた1本」を紹介していく。

　8回目となる今回は、ブックショップ「UTRECHT（ユトレヒト）」（港区南青山5）のオーナー江口宏志さんを館長に迎える。「『ベタベタ感』を感じる映画」として、インターネットで知り合った男女の「運命的な」恋を描いたラブ・ストーリー「ユー・ガット・メール」（1998年、ノーラ・エフロン監督）を上映するほか、「恋愛トーク」を行う。

　江口さんは「『ユー・ガット・メール』は言わずと知れたベタベタな恋愛映画」とし、「お互いを知らないまま徐々にひかれ合っていくその過程こそがこの映画の醍醐味で、この映画をベタベタにしている部分。実名ベースのFacebookや、なんでも公開奨励の波を前にして、徐々にその人の魅力に気づいていく、という恋愛の一番素晴らしい時間は崩壊寸前のように思える。ベタが存在しにくい時代のベタな恋愛の素晴らしさについて一緒に考えてみませんか」とコメントを寄せている。

　開催時間は16時～18時40分終了予定（開場は5時30分）。定員100人。入場料は、一般＝1,800円、学生・原宿割（原宿在住または勤務）＝1,500円。来場者には漫画家・堀道広さんがイベントのために描き下ろした漫画「ぺっとり君 漫画編（仮）」を進呈。現在イベントホームページで予約を受け付けている。