インターネットサービス・教育コンテンツ事業を手掛けるスクー(渋谷区恵比寿3)が提供するウェブ上の仮想キャンパス「schoo WEB-campus(スクーウェブキャンパス)」(β版)で1月12日から、授業が始まる。
同社社長の森健志郎さんは2009年リクルート(千代田区)に入社。同年10月リクルートメディアコミュニケーションズ(中央区)に出向し、不動産会社のプロモーションに従事していた。森さんは社会人として働く中で「学びにくさ」や「学ぶこと=頑張ることと言うイメージを持っていること」を感じ、「その分野で何か仕掛けていきたい」と考えていたことから、昨年10月、同社設立。成長を続けている「ソーシャル」という分野が教育・学びの分野と「非常に相性がいい」と感じ同サービスを立ち上げた。
同サービスはウェブ上に仮想キャンパスを設け、あらゆるジャンルの「プロフェッショナル」を教師に招き「○○とは何か」を切り口に授業を行う。受講にはフェイスブックへの登録が必要で、授業はフェイスブック上の「web教室」で公開するが、現地会場で受講することもできる。授業終了後、「web教室」の「みんなのリアクション」欄で受講者と議論・意見し合うこともできる。数日後、過去授業のリポートも掲載していく予定。
ターゲットは20~30代のビジネスパーソン。「何かを生み出し、新しい価値を提案しようと試行錯誤している方がコアなお客さまになるのでは」と森さんは分析する。
授業は、ネット上でメディア事業を展開するロケットスタート(代々木1)の古川健介社長による「『ビジネスアイデア』とは何か」(12日)、ウェブコンテンツやソーシャルアプリの開発などを手掛けるカヤック(神奈川県鎌倉市)の柳澤大輔社長とウェブコンテンツ制作・運営などを手掛けるバーグハンバーグバーグ(目黒区中目黒4)のシモダテツヤ社長による「『ユニーク』とは何か」(18日)、ウェブサービスの企画・開発・運営を手掛けるハイパーインターネッツ(渋谷1)家入一真社長による「『応援されるアイデア』とは何か」(26日)を予定。
2月には、ブックコーディネーター内沼晋太郎さん(2日)、アートディレクター・ウジトモコさん(9日)、BOPビジネス・インクルーシブビジネスを手掛けるGranma(渋谷4)熊坂惟さん(16日)の授業もライアンアップする。
現在は「ビジネスクリエイティブ学部」のみだが、今後は段階的に「リベラルアーツ」のような学部の開講を予定。「将来的には幅広い層が利用できる『学びのファミリーレストラン』のようなサービスを目指している」と森さん。
現地会場は、いずれもレンタルスペース「cue702」(渋谷1)。開講時間は20時30分~21時(会場で受講する際は21時30分まで、講師への質問やオフレコトークセッションを行う)。会場での受講は先着15人。受講無料。