日本航空協会(港区)は12月、日本で初めて飛行機による動力飛行が行われた「代々木練兵場跡地」(渋谷区代々木神園町)を「重要航空遺産」に認定したと発表した。
重要航空遺産認定制度は同協会が2007年、歴史的・文化的に価値の高い航空遺産を認定し、その意義を社会に広め後世に遺(のこ)すことを目的に設立した。
今回認定された「代々木練兵場跡地」は、当時の日本陸軍が1910(明治43)年12月11日~20日、国内初の動力飛行に成功した場所で、「日本の航空史の原点とも言うべき飛行場」(同協会)。当時定められていた飛行範囲の東・西・南の境界線には現在もほぼ同位置に道が通り、代々木公園や明治神宮では当時の滑走路の状態がほぼわかる形で残っていることも認定の理由に挙げている。
今回の認定では、鹿児島県南さつま市が所有する「零式水上偵察機」も重要航空遺産として認められた。(取材協力=みんなの空港新聞)