渋谷・円山町のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0212)で11月19日から、「無名」監督の短編映画を特集上映する「NO NAME FILMS」がレイトショー公開される。
経済産業省から「平成22年度新進若手映像等人材発掘・国際ネットワーク構築事業」を受託したユニジャパン(中央区)が実施する人材育成プロジェクトの一環。アマチュアの若手映像クリエーターを対象に15分以内のショートムービーの企画を公募し、選考を経て製作された10作品を上映する。
作品は、偶然出会った異母姉弟の絆を描いた作品で本年度カンヌ国際映画祭招待された「ふたつのウーテル」(田崎恵美監督)、週末ごとに「日曜大工」に励む男の元に「日曜大工を始めたい」と現れた女を中心に木と鉄、人の手、人の心から生まれる物語を、現実と幻想を織り交ぜて描いた「日曜大工のすすめ」(吉野耕平監督)、日本に観光にやって来て迷子になったトミーとホームレスの交流を通して、日本の貧困や希薄になった人と人の絆などの社会問題をあぶり出す「路上」(山川公平監督)など。
そのほか、「くらげくん」が「ぴあフィルムフェスティバル2010」など7つの映画祭で賞を受けた片岡翔監督の「ぬくぬくの木」や、「返事はいらない」が本年度東京国際映画祭・視点部門にノミネートされた廣原暁監督の「遠くはなれて」などもラインアップする。
鑑賞料、は一般=1,500円、大学・専門学校生=1,300円ほか。12月2日まで。参加監督と同じ名字の人(免許証など確認できるものを提示)は1,200円で鑑賞できる「NO NAME割」も用意する。