渋谷・宇田川町に9月、アートカフェ&ダイニング「muse(ミューズ)」(渋谷区宇田川町、TEL 03-6427-8174)がオープンした。
「アート作品に囲まれながら、くつろげるカフェ」をコンセプトに、10年以上の付き合いである瀧田敦史さんと川手雅雄さんが共同で開いた同店。DJとして活動するなどエンターテインメントに通じ、周りにもVJやカメラマンなどアーティストやクリエーターが多かったことから、「活躍の場を提供できる基地のような場所を作れれば」と同店をオープンした。渋谷の中でも「シスコ坂」と呼ばれ、「音楽の発信地」として名が知られる同所に店を構え、店名は音楽の「music」にかけたほか、ギリシャ神話で「芸術をつかさどる」神から命名した。
店舗面積は約29坪で、席数は40席を用意。窓際には春先になると桜を眺めることができる2人掛けのブランコ席2席も設ける。店内では、アーティストやクリエーターなどのウオールアートや映像、音楽などの作品を展示。現在、書家アーティスト・古屋育子さんや造形家でアートコーディネーター・HIDERUさん、クリエーター・廣川美穂さんなど7人の作品を紹介している。作品は約3カ月ごとに変えていく予定で、作品を展示したい作家も随時募集している。店にはiPad2を4台備えるほか、Wi-Fiも利用できる。
フレンチベースの「カフェ飯」を提供する同店。ランチには、デミグラスハンバーグプレート(1,150円)やチキンカレー(950円)、日替わりパスタ(850円、いずれもサラダ・ドリンク付き)などを用意。ディナーには、手羽先のコンフィ(650円)や有機野菜のバーニャカウダ(950円)、冷製ラタトゥイユ(680円)、「自家製カタラーナ」(550円)などをそろえる。客単価は、ランチ=900円、ディナー=1,500円。
オープン後は男女共に30代前半の来店が中心。「いろいろな人との出会いやつながりができ、情報を共有できる場所になれれば。敷居を取っ払って、アートやエンターテインメントを楽しめる空間にしていきたい」と瀧田さん。川手さんは「生きていく上で直接は必要のない分野かもしれないが、あまり詳しくない方にも来店いただき、もっと身近にアートを感じていただければ」と期待を寄せる。
営業時間は11時30分~翌2時(金曜・土曜は翌5時まで、日曜は24時まで)。今後、子ども向けのワークショップなどのイベントも企画していく予定。