ワタリウム美術館(渋谷区神宮前3)のミュージアムショップ「オン・サンデーズ」(TEL 03-3470-1424)で10月17日から、アート&フード豊年祭「沖縄クワッチー!」が行われている。「クワッチー」は沖縄の方言で「ごちそう」を意味する。
沖縄の工芸作家のグッズ菓子などを販売する「沖縄アート&フード・マーケット」
期間中、同館カフェは石垣島・無国籍料理店「辺銀食堂」考案メニューなどを提供する「辺銀食堂・青山」として営業。第1弾メニューとして、香辛料の利いた特製肉みそと麺、野菜を絡めて食べる「ジャージャーすば」、特製ツナに「石垣島ラー油」を絡めた「ツナラー丼」、石垣島で取れた海藻アーサー(アオサ)を使った「アーサー汁」、バニラアイスに石垣島で作られたジンジャーシロップをかけた「ジンジャーシロップアイスクリーム」のセット「青山ペンギン定食(青ペン定食)」(2,000円)を今月30日まで提供。1日20食限定のため完全予約制。予約は電話やメールで受け付けている。ほかにも、「辺銀食堂」レシピのオーガニック食材のみを使った「ペン茶」、「手作り塩豚(スーチキー)」を使ったサンドイッチなどもそろえる。
1階・地下1階では、沖縄の民芸、工芸作家のグッズ・アクセサリーなどの雑貨、スパイス、菓子、茶などの食品を販売する「沖縄アート&フード・マーケット」を展開。「石垣島ラー油」と「ニンニク油」の限定セット(1,800円)やハブエキス入りの喉あめ「ハブアタックのど飴」(380円)、生産地が異なる7種類の黒砂糖を使った菓子「七島黒糖」(1,500円)、モヒートなどカクテルのフレーバーを練り込んだせっけん「バー・ノブのカクテルソープ」(1,650円~)、琉球張り子作家・豊永盛人さん(玩具ロードワークス)制作の張り子やカルタ、Tシャツショップ「FREE FOWLS」のイリオモテヤマネコのぬいぐるみ(3,927円~)などをそろえる。
11月5日には、「辺銀食堂」オーナーの辺銀愛理さんがトークイベントに登壇するほか、八重山古典民謡保存会師範・横目博二さん、貞子さんによる三線ライブも予定する。定員は50人。入場料は3,500円(石垣島・白保の豊年祭で振る舞われる行事料理を「辺銀食堂」がアレンジした「特製弁当」付き)。12月1日から地下1階では、若手アーティストの作品から伝統の職人技まで石垣島の工芸・民芸・アートを紹介する「オキナワ・アート・ギャラリー」を開く。
オン・サンデーズの草野象さんは「震災以降、なんとなく萎縮したまま、いまひとつ元気のない首都圏だが、元気を生み出すのはまず自分から。いつも元気な辺銀愛理さんの絶妙なさじ加減を得て開く『沖縄クワッチー!』で、沖縄・石垣島のおいしいものを食べ、楽しい音楽を聴き、新鮮なアートを味わってほしい。きっと腹の底から元気が生まれてくると思う」と話す。
青ペン定食は「辺銀食堂」料理人の吉岡哲生さんが同イベントのために考案したものだという。「食材はもちろん、器や盆、箸に至るまで石垣島から直送しているので、現地そのままのスタイルと雰囲気で『辺銀食堂のおいしさ』を楽しんでいただける機会。食べ応えのあるセットなので、おなかをすかせてお越しいただければ」とも。
営業時間は11時~19時(水曜のみ21時まで)。来年1月15日まで。