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PFFアワード受賞監督最新作「家族X」、ユーロスペースで公開

自分自身の存在理由、家族を見失った3人の「互いを回復していくための旅」を描いた「家族X」より©PFFパートナーズ

自分自身の存在理由、家族を見失った3人の「互いを回復していくための旅」を描いた「家族X」より©PFFパートナーズ

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 渋谷・円山町のミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町、TEL 03-3461-0212)で現在、ぴあフィルムフェスティバル(以下PFF)アワード受賞監督・吉田光希監督作「家族X」が公開されている。併せて、同賞受賞作「症例X」もレイトショー公開中。

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 1980(昭和55)年京都府生まれの吉田さん。東京造形大学在学中から、塚本晋也監督作品を中心に映画製作現場に参加し、美術・照明助手、助監督などを体験。大学卒業後は制作プロダクションでCMやPVを制作する傍ら自主製作映画を手掛け、5作目の「症例X」で「PFFアワード2008」審査員特別賞を受賞した。

 東京郊外の新興住宅地に住む一組の家族を描いた同作。夫・健一(田口トモロヲさん)とフリーターの息子・宏明(郭智博さん)と3人で暮らす主婦・路子(南果歩さん)。朝の勤行のように洗濯物を干し、夫のワイシャツを用意するが、何をしていても路子が安心し満足できる場所をつくり出すことはできない。住宅街・会社・学校、そして家族というコミュニティーの中で虚空を抱え、自らの存在理由も希薄になり、最も近しい家族を見失ってしまう3人。しかしそれは、もう一度互いを回復していくための痛みを伴う 旅の始まりだった。

 鑑賞料は、一般=1,700円、大学・専門画工性=1,400円ほか。10月12日(19時~の回上映前)には吉田監督と評論家・佐々木敦さんによるトークショーを行う。

 併せて、「症例X」もレイトショー公開。鑑賞料は、一般=1,400円、大学・専門学校生=1,200円ほか。今月21日まで。

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