神宮前のギャラリー「ROCKET(ロケット)」(渋谷区神宮前6、TEL 03-3499-1003)が9月16日、リニューアルオープンする。
同ギャラリーは1996年10月、「ブルータス」「ヴォーグ・ニッポン」など数々の雑誌や広告デザインなどを手掛けるデザイン事務所「キャップ」代表の藤本やすしさんが表参道・旧同潤会青山アパートの1室にオープン。2000年、現在の場所である原宿の一軒家へ移転した後に、2002年ショップとギャラリーを併設するかたちで青山エリアにリニューアルオープン。同所での営業は2005年で終了し、2007年には夜間のみの営業となる「夜のギャラリー」として南青山で営業を再開していた。現在拠点を構える一軒家は2000年~2002年に使用していた建物と同じもので、2008年に全面リフォームしてオープンした。
「『食』と『アート』を結ぶ新感覚スペース」としてリニューアルした今回。木工デザインユニットDAIKEI MILLSが内装を担当。ギャラリー内には新たにキッチンスペース「Pop Up Kitchen Gallery」を設けたほか、奥にはロフト空間に続く階段も作った。今後、「食」に特化した企画をメーンに、これまでにも展開してきたデザインやアート、ファッションなどの企画も継続していく。
「Pop Up Kitchen Gallery」では、「食」にこだわるクリエーターを期間限定オーナーとして迎え、「食」と「アート」に関するエキシビションを展開。周りにはクリエーターが手作りしたエプロンや器など食に関する生活雑貨や職をテーマにセレクトした書籍、オリジナルグラノーラ、オーガニックピクルスなどを販売する「Art Grocery Shop」も設けるほか、「食」と「アート」に関連するワークショップを定期的に開いていく予定。
藤本さんは「食はコミュニケーションの大事なツールになっている。また、食は日本経済の活性化に大きく貢献していると言われている。食は今、僕たちの生活に欠かせないエンターテインメント。食のビジュアルはかつての色とは全く違っており、おしゃれで風変わりなスイーツ、新感覚のドリンク、ポップなクッキーなど、フードのビジュアル表現はまるでアートのよう。生活スタイルの変化とともに食の表現も変わっている。アートと新感覚フードの出合いの場があれば、「食」と「アート」はもっと面白くなるかもしれない。おしゃれなフードや気分の良いアートを提案する」とコメントしている。
9月10日には、デザインチーム「ノミモノヤ」によるプレオープン企画「ノミモノヤBAR」を開く。当日は、季節のサングリア(赤・白)、自家製モスコミュール、バジルモヒートなどのアルコール、季節の果物ソーダ、自家製酵素ジュースなどのソフトドリンクを提供する。開催時間は17時~22時。